この添付文書は、本剤の使用前に必ずお読みください。
また、必要な時に読めるよう大切に保管してください。
オキナゾールL100の特長
・カンジダ菌を殺菌
当社開発の抗真菌成分オキシコナゾール硝酸塩がカンジダ菌の細胞膜を破壊し、優れた殺菌作用を示します。
・外陰部の症状も改善
おりものの異常など腟の症状だけでなく、外陰部の症状(かゆみ、赤み、腫れ)も改善します。
・難治性菌にも効く
治療に抵抗性を示すことが多い菌である、カンジダ・グラブラタにも効果を発揮します。
・脱落しにくい腟錠
腟中の水分を吸収することで速やかに溶けて広がるため、腟錠が腟外へ脱落しにくくなっています。
※本剤は腟内に留まって効果を発揮した後、徐々に体外に排泄されるため、白いかたまりやペースト状
のものが出てくることがあります。
本剤の使用は、以前に医師から腟カンジダの診断・治療を受けたことのある人に限ります。
守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります
1.次の人は使用しないでください。
(1)以前に医師から、腟カンジダの診断・治療を受けたことがない人。
(2)腟カンジダの再発までの期間が2ヵ月以内の人、又は2ヵ月以上であっても、
直近6ヵ月以内に2回以上感染した人。
(3)腟カンジダの再発かどうかよくわからない人[おりものが、おかゆ(カッテージチーズ)状、
白く濁った酒かす状ではない、いやなにおいがあるなどの場合、他の疾患の可能性が考えられます]。
(4)発熱、悪寒がある人。
(5)吐き気、嘔吐がある人。
(6)下腹部に痛みがある人。
(7)背中や肩に痛みがある人。
(8)不規則な出血又は異常な出血、血の混じったおりものがある人。
(9)腟又は外陰部に潰瘍、水膨れ又は痛みがある人。
(10)排尿痛がある人又は排尿困難な人。
(11)次の診断を受けた人。 糖尿病
(12)ワルファリン等の抗凝血薬を使用している人。
(13)本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人。
(14)妊婦又は妊娠していると思われる人。
(15)15才未満の小児又は60才以上の高齢者。
2.本剤を使用中は、次の医薬品を外陰部に使用しないでください。
カンジダ治療薬以外の外皮用薬
1.次の人は使用前に医師又は薬剤師に相談してください。
(1)医師の治療を受けている人。
(2)授乳中の人。
(3)薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人。
2.使用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに使用を中止し、
この添付文書を持って医師又は薬剤師に相談してください。
[関係部位] 腟
[症 状] 疼痛(ずきずきする痛み)、腫脹感(はれた感じ)、発赤、しげき感、かゆみ、熱感
3.3日間使用しても症状の改善がみられないか、6日間使用しても症状が消失しない場合は使用を中止し、医師の診断を受けてください。
腟カンジダの再発(以前に医師から、腟カンジダの診断・治療を受けたことのある人に限ります。)
成人(15才以上60才未満)1日1回1錠を腟深部に挿入してください(就寝前が望ましい)。
6日間連続して使用してください。ただし、3日間使用しても症状の改善がみられないか、
6日間使用しても症状が消失しない場合には医師の診療を受けてください。
(1)用法・用量を厳守してください。
(2)この薬は腟内にのみ使用し、飲まないでください。もし、誤って飲んでしまった場合は、すぐに医師の診療を受けてください。
(3)途中で症状が消失しても、使用開始から6日間使用してください。
(4)生理中は使用しないでください。使用中に生理になった場合は使用を中止してください。
その場合は治癒等の確認が必要であることから、医師の診療を受けてください。(生理中は薬剤の効果が十分得られない場合があります。)
成分(1錠中)
オキシコナゾール硝酸塩 100mg
乳糖水和物、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、クエン酸水和物、ステアリン酸マグネシウム
(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保存してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わります。)
(4)使用期限を過ぎた製品は使用しないでください。
腟カンジダは、カンジダ菌という真菌(カビの仲間)によって起こる腟炎です。
腟カンジダにかかると外陰部のかゆみと、おりものの見た目や量に変化が起こり、
ときに外陰部の熱感、痛み、腫脹感を伴います。おりものの性状は、腟カンジダ特有のおかゆ(カッテージチーズ)状、
白く濁った酒かす状です。本剤は腟カンジダの症状を改善する治療薬です。
■生活上の注意
(1)腟カンジダを再発した場合には、パートナーに感染している可能性があるため、腟カンジダに感染した旨を
伝え、パートナーの方は陰部のかゆみ、発赤等の不快症状があれば、すぐに医師の診療を受けましょう。
(2)パートナーへの感染を避けるため、本剤を使用中は性行為を避けましょう。
(3)本剤を使用中は、患部への刺激を避けるため、殺精子剤は使用しないでください。
(4)薬剤の効果を維持するため、自分で腟内を洗うことは避けましょう。
(5)入浴時は石けんの刺激を避けるために、外陰部は石けんで洗わず、お湯だけで軽く洗う程度
にしましょう。
(6)カンジダ菌は、温度や温度の高い状態で繁殖しやすいため、できるだけ乾燥した状態を保つようにすることが
大切です。以下の点に気をつけましょう。
・入浴、水泳の後は、腟の外側は十分乾かしましょう。
濡れた水着などはできるだけ早く着替えましょう。
・おりものシートなどの衛生用品を使用する場合は、こまめに交換しましょう。
・下着は、通気性のよい綿製品などを用いましょう。
(7)下着やタオルは毎日清潔なものを用い、タオルなどは感染を避けるため、家族と共用しないでください。
(8)カンジダ菌は腸にも常在している菌です。トイレの後は腸からの感染を避けるため、前から後ろにふきましょう。
(9)かゆみがあっても、外陰部をかかないようにしましょう。かくと、刺激がひどくなったり、感染が広がる可能性があります。
■腟錠の使い方
<取り出し方>
腟錠の入っているPTPシートの凸部を指先で強く押して裏面のアルミ箔を破り、1錠取り出してください。(誤ってシートごと
使用すると、粘膜に突き刺さる等思わぬ事故につながります。)
<挿入法>
手指を石けんできれいに洗い、両脚を広げてしゃがみ、、腟錠を指先で腟内の最も深い所に挿入してください。(アプリケーター
等は使用しないでください。)挿入後、患部に接触した手指は石けんでよく洗ってください。
腟錠を入れる向きに決まりはありませんが、細い方から挿入すると入れやすいので推奨します。
田辺三菱製薬株式会社「くすり相談センター」
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副作用被害救済制度の問い合わせ先
(独)医薬品医療機器総合機構
http://www.pmda.go.jp/kenkouhigai.html
電話 0120-149-931(フリーダイヤル)