緊急避妊薬内服翌日からの超低用量ピル等の内服開始による消退出血抑制は妊娠阻止率低下の恐れはないのか?
person10代/女性 -
当方医師ですが生殖避妊医療を日常的に行われている先生方に質問です。
10年ほど前まで当方はヤッぺ法における緊急避妊は卵胞ホルモンと黄体ホルモンのスパイク投与と中止によるこれらホルモンの急激な上昇と低下で消退出血を引き起こし、着床の阻害もしくは着床した子宮内膜ごと剥落させることが妊娠阻止効果を得る機序と理解していました。
そのため緊急避妊薬内服後すぐ、消退出血前に超低用量ピルなどを内服するとホルモンの急激な低下がおこらず消退出血を阻害し、避妊効果を減じるものと考えていました。
ただ最近クリニックのwebでの説明や患者向けのガイドライン、患者さんや知り合いが医師にされたという説明を聞くと
1.緊急避妊機序はヤッぺ法やレボノルゲストレル単剤投与ともに排卵抑制と子宮内膜菲薄化であり、消退出血を目的とする表現が見当たらない
2.ヤーズなどの超低用量ピルを緊急避妊薬内服後に内服開始する場合、消退出血の初日かアフターピル内服翌日からどちらでもよく、後者の方が避妊効果が高い
となっていまして、緊急避妊薬内服翌日からの経口避妊薬内服は消退出血を抑制するものの避妊効果を減じることはなくむしろ避妊効果を高める、との表現ばかりでありました。
消退出血はあくまで妊娠阻止成功、着床しなかったことのサインであって、消退出血自体が着床抑制や着床後の子宮内膜剥落させる効果があるわけでは無いのでしょうか?
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