〔病状〕右眼:緑内障(一部欠損)
左眼:白内障(今回手術)、高眼圧(緑内障は未発症)
両目とも点眼液治療(キサラタン、グラなテック(両目)、ミケラン(右目のみ))
〔相談内容〕
通院している緑内障の先生は暗くなることを理由に単焦点レンズを強く推薦。
今回手術のために紹介された白内障の先生は、どちらでも可能といった意見です。
一方、一般的な白内障の書籍では、多焦点レンズの先進性・有効性を謳いながら、眼鏡やコンタクトに馴れている方には単焦点レンズを勧めることもある、また緑内障の方には勧められないといった記述があり、
自分にとってどちらのレンズが望ましいのか、迷っています。
レンズの違いと、緑内障の場合に多焦点レンズが勧められない理由を、少し原理的に教えて下さい。今の自分の理解は以下の通りです。これも踏まえて、ご意見を頂ければ幸いです。
(レンズの比較)
見え方は個人差が大きく、一概には言えないことが前提。構造的に、多焦点レンズは、レンズに入ってくる光を二焦点レンズなら二カ所に、三焦点レンズなら三カ所に分散して焦点を合わせるので、特定の対象物を見る場合、二分の一、又は三分の一の量の、当該対象物に焦点が合ったより少ない光で見ることになる。それ以外の光は別の場所に焦点が合う形で光が集められている。このため、より少ない光で対象物を見ることから、原理的にぼやける、あるいは暗いといったことになる(ただ、脳での調整能力も高いため、目の見え方は全く人によって異なる)
(緑内障の場合)
ただでさえ視神経が痛んでいるため光を認識する能力が弱い(コントラスト感度が弱い)上に、多焦点レンズにより光が分散して、より少ない光の量で特定の対象物を見ることになるため、ぼやけたり、暗かったりする(例えば、コントラクトの低下)ので、止めておいた方がよい。