イミグランキット皮下注3mg

• 片頭痛が起こったときの過度に拡張した頭蓋内外の血管を収縮させて正常にし、また、炎症を起こす物質の放出を抑えてその血管周囲の炎症を抑えます。
  通常、片頭痛や群発頭痛の発作の治療に用いられます。発作予防のために使用する薬ではありません。

主な副作用として、倦怠感、圧迫感、脱力感、吐き気・嘔吐、眠気、熱感、痛み、一過性の血圧上昇、めまい、蕁麻疹、発疹などの皮膚症状などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[　]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

• 呼吸困難、冷汗、立ちくらみ
  [アナフィラキシーショック、アナフィラキシー]

• 動悸、頻脈、胸痛
  [不整脈、虚血性心疾患様症状]

• 意識障害、けいれん
  [てんかん様発作]

• 頭痛の悪化、改善されない頭痛
  [薬剤の使用過多による頭痛]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

• 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。心臓病がある、または既往歴がある。脳血管障害の既往歴がある。末梢血管障害、高血圧、肝臓病がある。てんかん様発作の既往歴がある。腎臓病、ラテックスアレルギーがある。

• 妊娠または授乳中

• 他に薬などを使っている（お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください）。

• 通常、成人は片頭痛や群発頭痛発作の頭痛発現時にスマトリプタンとして1回3mgを皮下に注射します。年齢・症状により適宜増減されますが、1日の総使用量は2回（6mg）以内です。必ず指示された使用方法に従ってください。
• 1日に2回使用するときは、少なくとも1時間の間隔をあけてください。
• 一緒に渡された使用説明書をよく読んで使用してください。
• 必ず専用のペン型注入器を使用してください。
• カートリッジパック上部の封緘シールがはがれている場合、そのシリンジは使用しないでください。カートリッジパックから取り出した後は、速やかに使用してください。使用済みのカートリッジを誤って再使用することのないよう注意してください。
• 片頭痛や群発頭痛発作に効果がまったくない場合は、その頭痛に対してそれ以上この薬を使用しないでください。片頭痛や群発頭痛発作でない可能性があり、危険な頭痛を見逃すおそれがあります。必ず医師に相談してください。

• 誤って多く使用した場合は医師または薬剤師に相談してください。

• 眠気を催すことがありますので、自動車の運転など危険を伴う機械操作などはしないでください。
• 本剤の注射針カバーに天然ゴムラテックスが含まれています。アレルギー反応があらわれることがありますので、注意してください。

• カートリッジパックは乳幼児、小児の手の届かないところで、光、湿気を避けて室温で保管してください。
• 使用済みのカートリッジパックの廃棄については、自治体の担当部署に廃棄方法を問合せのうえ廃棄してください。廃棄できない場合や廃棄できるかどうか不明の場合は医療機関にお持ち込みください。
• 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。