リセドロン酸Na錠2.5mg「日新」

• 骨の組織を壊す細胞（破骨細胞）に作用し、骨吸収を抑制することによって、骨量を増やし、骨折しにくくします。
  通常、骨粗鬆症の治療に用いられます。

主な副作用として、胃不快感、吐き気、上腹部痛、便秘、消化不良（胸やけ）、胃炎、下痢、めまいなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[　]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

• 嚥下困難・嚥下痛、胸痛・腹痛、黒色便
  [食道穿孔、食道狭窄、食道潰瘍、胃潰瘍、食道炎、十二指腸潰瘍などの上部消化管障害]

• 吐き気・嘔吐、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる
  [肝機能障害、黄疸]

• 歯・歯茎・顎の疼痛、歯茎の腫脹・排膿、歯のゆるみ
  [顎骨壊死、顎骨骨髄炎]

• 耳の痛み、耳だれ、耳のつまる感じ
  [外耳道骨壊死]

• 太ももや太ももの付け根などの痛み
  [大腿骨転子下および近位大腿骨骨幹部の非定型骨折]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

• 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。食道通過障害、低カルシウム血症、服用時に立位あるいは坐位を30分以上保てない、腎障害、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、食道炎がある。

• 妊娠、妊娠している可能性がある、授乳中

• 他に薬などを使っている（お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください）。

• 通常、成人は1回1錠（リセドロン酸Naとして2.5mg）を1日1回、起床時に十分量（約180mL）の水とともに服用します。服用後少なくとも30分間は横にならず、水以外の飲食はせず、他の薬も飲まないでください。必ず指示された服用方法に従ってください。
• 水以外の飲料（カルシウム、マグネシウムなどの含量が特に高いミネラルウォーターを含む）や食物あるいは他の薬と一緒に飲まないでください。
• 口や喉を刺激する可能性がありますので、噛んだり、なめたりせずに飲んでください。

• 飲み忘れた場合は、気がついた時にまだ何も飲食物を摂っていなければ、できるだけ早く飲んでください。すでに飲食物を摂っていた場合は、1回飛ばして、翌日の起床時に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。

• 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。

• 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

• この薬を含め、ビスフォスフォネート系薬剤を服用中、抜歯などの歯の治療を受けた場合に、顎の骨の異常がおこることがあるので、次の点について医師、薬剤師などから十分説明を受けてください。
• この薬を服用する前に医師と相談の上、口腔内の管理状態を確認し、必要に応じて歯科検査を受け、できるだけ抜歯などの治療を済ませてください。
• この薬の服用中は、口腔内をチェックするため定期的に歯科検査を受けるとともに、できるだけ抜歯などの治療を避けてください。
• この薬の服用中はブラッシングなどで口腔内を清潔に保ってください。
• 歯科を受診する場合は、この薬を服用していることを歯科医師にお伝えください。

• 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
• 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガイド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。