ユリロシン錠20

• 抗コリン作用やカルシウム拮抗作用により、膀胱平滑筋の異常収縮を抑制し、膀胱容量を増加させます。
  通常、神経因性膀胱・神経性頻尿・不安定膀胱・膀胱刺激状態（慢性膀胱炎、慢性前立腺炎）における頻尿・尿失禁、過活動膀胱における尿意切迫感・頻尿・切迫性尿失禁の治療に用いられます。

主な副作用として、口渇、便秘、腹痛、吐き気、嘔吐、消化不良、下痢、排尿困難、残尿、めまい、頭痛、かゆみ、発疹、眼の調節障害、意識障害、パーキンソン症状（手足のふるえ、すくみ足）、ジスキネジア（舌のもつれ）、徐脈などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[　]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

• はきけ、頭痛を伴う眼痛、視力低下
  [急性緑内障発作]

• 便秘、腹が張る、腹痛
  [麻痺性イレウス]

• 筋肉痛、脱力感、赤褐色尿
  [横紋筋融解症]

• 発熱、紅斑（皮膚の赤い発疹）、眼の充血
  [皮膚粘膜眼症候群]

• 胸痛、動悸、息切れ
  [QT延長、心室性頻拍]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

• 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。幽門・十二指腸・腸管が閉塞している、胃・腸アトニー（胃腸が弱い）、尿閉、緑内障、重症筋無力症、心疾患、排尿困難、不整脈、肝障害、腎障害、パーキンソン症状、脳血管障害、潰瘍性大腸炎、甲状腺機能亢進症

• 妊娠または授乳中

• 他に薬などを使っている（お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください）。

• 通常、成人は1回1錠（主成分として20mg）を1日1回食後に服用します。治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されますが、効果不十分の場合は1回1錠（20mg）を1日2回まで増量されます。必ず指示された服用方法に従ってください。

• 飲み忘れた場合は、気がついた時できるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次の服用時間まで8時間以上あけるようにしてください。次の通常服用する時間が近い場合は1回飛ばして、次の通常の服用時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。

• 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。

• 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

• 目のかすみ、眠気、めまいなどがあらわれることがあるので、車の運転など危険を伴う機械の操作は避けてください。

• 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
• 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。