ご使用に際して、この説明書を必ずお読みください。また必要なときに読めるように大切に保管しておいてください。
起 源
中国の古い医典“金匱要略”に「当帰芍薬散」として収載され、やや菲弱な体質者の冷え症の漢方薬として、昔から愛用されてきましたが、胃の弱い人の中にはまれに胃がもたれることがありました。これを防ぎ、服用しやすくするために、原方の当帰芍薬散に、人参、桂皮、甘草を加味して、応用範囲を一層広くしたものが、「人参當芍散」です。
人参當芍散の適合する人
筋肉が軟らかく、腕の力が弱く、菲弱型で、胴が細長い人。
顔色が悪いか、または蒼白で、水肥り型、または貧血型の人。
足腰は冷えて、のぼせは感じないか、または時々少しのぼせる程度の人。
顔の造作は細作りで、指も首も細く、声が小さい人。
熱いものを好み、食事量の少ない人が多い。
こしけ(おりもの)は牛乳様で、量が多い人。
製品の特徴
本剤は、灰褐色の顆粒で、特異臭があり、やや甘味があります。
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります。)
次の人は服用しないでください。
生後3ヶ月未満の乳児。
1.次の人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。
(1)医師の治療を受けている人。
(2)胃腸の弱い人。
(3)薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人。
(4)次の成分を含有する内服薬などを服用している人。
センキュウ、タクシャ、ビャクジュツ、ブクリョウ、カンゾウ
2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性がありますので、直ちに服用を中止し、この説明書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。
〔関係部位〕 〔症 状〕
皮膚 : 発疹・発赤、かゆみ
消化器 : はきけ、食欲不振、胃部不快感、腹痛
3.しばらく服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この説明書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。
下腹・腰脚の冷えこみ、貧血、下腹痛み、腰痛、産前産後、血の道、ヒステリー、月経不順、白帯下、頭痛、めまい、いきぎれ、のぼせ、肩のこり
注)「血の道」症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことです。
「白帯下」とは、無色透明ないし白色、淡黄白色のこしけ(おりもの)のことです。
大人は1回に1.5gまたは1包(1.5g)ずつ、1日3回食前または食間に、水・湯または少量の酒を湯に混ぜて服用してください。若しくは熱湯をかけ、かき混ぜても服用していただけます。
小児用量は大人用量を1とするとき、
15歳以下8歳まで 1/2量 4歳以下2歳まで 1/6 量
7歳以下5歳まで 1/3量 1歳以下 1/12量
また服用に際して、次のことに注意してください。
●定められた用法、用量を厳守してください。
●小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
●1歳未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させてください。
本剤は大人1日の服用量4.5gまたは3包(4.5g)中に次の成分を含んでいます。
日局トウキ・・・・・・・・0.5g 日局ブクリョウ・・・・・・0.6g
日局センキュウ・・・・・・0.3g 日局ニンジン・・・・・・・0.4g
日局シャクヤク・・・・・・1.0g 日局ケイヒ・・・・・・・・0.3g
日局タクシャ・・・・・・・0.6g 日局カンゾウ・・・・・・・0.2g
日局ビャクジュツ・・・・・0.6g
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(1)お子さまの手のとどかない所に保管してください。
(2)品質を保つため、直射日光をさけ、涼しい所に保管してください。
(3)誤った用い方をさけ、品質を保つために、他の容器に入れかえないでください。
●本剤は生薬(薬用の草根木皮など)を原料とした薬ですので、製品により、顆粒の色調などが多少異なることがありますが、効能・効果にかわりありません。
●長い間保存していて、再び服用される場合は、薬が湿っていないか、不快なにおいがしないか、虫害がないかなどをよく確かめてから、服用してください。
本剤について、何かお気付きの点がございましたら、お買い求めのお店または下記までご連絡いただきますようお願い申し上げます。
長倉製薬株式会社
大阪市西成区聖天下1-7-16
06-6652-5000
9:00~17:00(土、日、祝日を除く)