腎生検の結果
person20代/女性 -
光顕所見・腎生検2本、皮質:髄質比が5:1の検体。糸球体は39個採取され荒廃糸球体は1個。糸球体の大きさに明らかな変化なし。メサンギウム基質の増加・メサンギウム細胞の増殖がびまん性に認められ軽度管内細胞増殖変化を伴う。3個の糸球体で繊維化を伴うボウマン嚢と糸球体軽壁の癒着を認め分節性硬化像も1個の糸球体で見られる。基底膜の二重化、spike形成は見られない。小葉間動脈の内膜繊維性肥厚は軽度。細動脈のhyalinosisははっきりしない。尿細管萎縮は皮質領域のごく一部(<5%)にとどまり、間質の繊維化は見られない。炎症細胞浸潤は有意なものは見られない。1カ所の尿細管内に赤血球円柱形成を見る。
蛍光所見・IgA:2+,IgM:1+,IgG:1+,C3:1+,f:1+
IgA腎症の所見。組織学的重症度はGradeIcに相当。
電顕所見・メサンギウム基質の増加とメサンギウム細胞の増殖を認め傍メサンギウム領域にdense depositが目立つ。係蹄内皮下には見られない。上皮細胞足突起は保たれている。糸球体基底膜は全体的に軽度菲薄化し、一部ではI amina densaの多層化あり。IgA腎症を支持する所見。
質問・専門用語が多くてよく解らないのですが、IgA腎症の診断である事は理解できます。今後は扁摘手術・パルスは受けた方が良いのでしょうか?
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