PCR検査の精度・感染原因等について
person50代/男性 -
一般的・社会的な質問で恐縮ですが、次の事について、医師のお立場からのお考えを窺えればと思います。
1.PCR検査の現状
この検査は、無症状のスーパースプレッダーが「見えない感染」の正体と見込まれ、検査数を増やす事でこれを把捉する事が重要なのにそれを阻んだ、という事で批判が起きました。経済優先/感染防止優先、どちらにとってもこの検査は有益なはず。という事を踏まえて、検査精度の現状を知りたく思います。以前海外の研究データに、発症1日前のPCR検査の感度が3割程度、発症日が7割程度とあったと思います。低い印象ですが、日本の現状からどう思われますか。
2.無症状者の感染力は低い?
素人考えですが、無症状者のPCR検査感度が低いという事は、それだけウイルス保有数が小さいと言えないか。仮説として、微少なウイルスでもしぶとく残り続け、増殖させるケースがある。これは重篤化のケースにも当てはまるだろう。もっとも重篤化の手前、又は発症の手前で止まるケースもある。上記のデータは、結果発症した人が検査を行ったケースですね。
で、微少なウイルスでも「発症者・重症化予備軍」には感染する、とすれば、飛沫・クラスター以外の感染拡大の主犯は「エアロゾル感染」ではないか。感染=「微少ウイルス」+「増殖しやすい身体(各段階あり)」。これを裏付けそうなデータがありますか。
3.コロナ対策の最優先は「重篤化因子」の発見?
「微少」ゆえに感染可能性から除外されてきたエアロゾルが、実は怖い、つまりウイルス含有エアロゾルや無症状者の微量ウイルスが感染源になる、のであれば、マスクで阻止できない空気感染から重篤化予備軍を遠ざけ、安全確保を施す策こそ必要ではなかろうか。ただし制度化には「重症化」因子の医学的裏付けが要りそうです。果たして可能か?
問題整理の契機としてでも、ご所見を窺えたら幸いです。
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