総胆管結石症による黄疸・胆管炎の発症と改善を繰返す理由、及び本人がERCP・手術を拒否する場合の対応
person70代以上/女性 -
1.経緯
89歳の女性。従来、血液検査で肝機能が悪かったことはなかった。突然、顔色が黄色くなり、微熱(37.0℃)、極端な食欲不振になったので、訪問診療医が血液検査を行い(9月20日)、肝機能関係で高数値が判明、病院を受診(10月5日)。再度血液検査、造影CTで、診断は、「総胆管結石の疑い、一時的な閉塞性黄疸、胆管炎になった可能性、胆嚢にも結石」。受診時(10月5日)は既に、肝機能の血液検査数値は改善していたので、家族が入院・手術(ERCP)によるADLの低下を懸念し、次回発症迄、経過観察を選択。受診から1週間経過後(10月11日)、顔色が黄色くなり、微熱(37.0℃)、極端な食欲不振が生じたので、訪問診療医の血液検査で、9月20日より更に肝機能が高数値だったが、倦怠感が強く病院受診出来ず。その後、症状改善し現在に至る。
(血液検査の結果)9月20日→10月5日→10月11日
総ビリルビン3.9→1.2→5.4
直接ビリルビン2.5→0.5→3.2
AST(GOT):238→37→322
ALT(GPT):340→43→295
ALP/IFCC:123→85→154
LD/IFCC:346→231→827
γGTP:274→97→280
白血球:10000→7600→-
CRP:4.9→0.308→4.31
2.質問
(1)黄疸等の発症・改善を繰り返す理由。
(2)胆道がんの可能性があるとの説明。がんの確定診断の方法はERCPのみなのでしょうか。
(3)患者(アルツハイマー型認知症)が手術拒否なので、家族同意のみで手術は出来ないとの病院の説明。患者は1分前に聞いたことを忘れ、医師の説明が理解できていないと思いますが、手術拒否という意思を表明。家族としてはこの手術を受けてほしいと思っています。良い方法はないでしょうか。
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