咳喘息に効く食べ物、マスクの使い方、予防方法 運動はOK?NG?

  • 作成:2016/05/24

咳喘息になった際には、咳に効果のある野菜や海草をとると、症状を抑えられる可能性があるほか、マスクも使い方次第では効果を発揮します。予防方法や運動の考えかたを含めて、医師監修記事で、わかりやすく解説します。

アスクドクターズ監修医師 アスクドクターズ監修医師

この記事の目安時間は3分です


咳喘息になったら、運動してはダメ?OK?

咳喘息の原因の1つに運動があります。運動が原因の咳喘息は、運動後数分で咳が出始め、運動を止めると30分程度で改善します。人によっては運動をしなくても、早足で歩いたり階段を上っただけで発作が出ることがあります。

運動が原因で咳喘息を起こしたことがある場合は、運動の前に軽いウォーミングアップをするようにしましょう。また、咳喘息の治療薬を使用することで発作を抑えることもできます。運動の程度については、病院で医師らと相談しながら進めていきましょう。

咳喘息に効果のある食べ物がある?

咳喘息の時にお勧めの食べ物は野菜や海草類です。これらはアルカリ性食品に分類され、咳に効果があります。

特によいと言われているのはブロッコリーやブロッコリースプラウトに含まれている「スルフォラファン」という成分です。この成分は気道の炎症を抑える働きがあります。また、レンコンには、アレルギー反応を抑え炎症を抑える効果があります。大根にも炎症を抑える効果があります。いずれも絞り汁を飲む方法が効果的です。クレソンには、「イソチオシアン酸アリル」と呼ばれる成分が含まれていて、喉や気道の炎症を抑えます。さらに気道の筋肉の緊張をとり気道を広げる作用もあります。シソは、実にも葉っぱにも、「ルテオリン」や「ロズマリン酸」という成分が含まれ、過剰なアレルギー反応を抑えてくれます。

黒豆の煮汁は「サポニン」という成分が含まれ、昔から咳止めの効果があると言われています。黒豆を1晩水につけ、強火で沸騰させた後、弱火にして20分ほど煮詰め、茶こしなどで濾した汁を飲みます。黒豆茶にも同じような効果が期待できます。また、はちみつにも炎症を抑える効果があります。

ただ、どの食材もそれだけ食べていればよいというわけではなく、あくまでバランスのいい食事を摂ることが基本です。また、一般的に咳に効く食べ物であっても、人によってはその食材がアレルギーの原因になることもあります。試してみて、かえって具合が悪くなった時には中止するようにしましょう。

咳喘息の時のマスクの使い方

咳喘息の予防にマスクは効果的です。花粉やハウスダストがきっかけになっている場合はそれら原因物質を吸い込みにくくなり、咳喘息のきっかけを減らすことができます。また冷たい空気や乾いた空気を吸い込んで咳喘息が出やすくなる人は、マスクをすることで喉の渇きを抑える効果が期待できます。可能であれば寝ているときにもマスクをした方が、さらなる効果が期待できますが、人によってはマスクが気になって寝られない人もいますので、可能な範囲でマスクを利用しましょう。

咳喘息の予防方法

咳喘息の予防の一番は原因の除去です。わかっている原因があるときにはそれを可能な限り取り除きましょう。ハウスダストが原因の場合は、できれば他の人に部屋の掃除をお願いしましょう。特に布団はダニの死骸(しがい)がたまりやすいので布団掃除機を使用してこまめに掃除します。花粉が原因の場合は、外から家に入る前にきちんと服をはたいて表面についた花粉を落とします。食べ物が原因の時にはその食べ物は避けましょう。タバコや飲酒も止めるのが賢明でしょう。

天気の変化は自分ではどうしようもありませんが、空気の乾燥や冷気はマスクである程度、やわらげることができます。風邪やインフルエンザが流行る時期にはマスク・手洗いで感染の予防をしましょう。普段の生活も見直し、できるだけストレスをためない生活を心がけまるの重要です。また、運動などで呼吸が早くなることも咳喘息のきっかけになるので、時間にゆとりのある生活を送りましょう。そして、何よりも大切なのは咳喘息がではじめたり、咳が長引くようならば、早めに一度病院を受診してみることです。


【医師による医療ページ評価 - Doctors Review】


【咳喘息関連の他の記事】


咳喘息について効果のある食べ物やマスクの使い方、予防方法などをご紹介しました。咳が長く続いて不安に感じている方や、疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?「病院に行くまでもない」と考えるような、ささいなことでも結構ですので、活用してください。

病気・症状名から記事を探す

あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行

協力医師紹介

アスクドクターズの記事やセミナー、Q&Aでの協力医師は、国内医師の約9割、33万人以上が利用する医師向けサイト「m3.com」の会員です。

記事・セミナーの協力医師

Q&Aの協力医師

内科、外科、産婦人科、小児科、婦人科、皮膚科、眼科、耳鼻咽喉科、整形外科、精神科、循環器科、消化器科、呼吸器科をはじめ、55以上の診療科より、のべ8,000人以上の医師が回答しています。

Q&A協力医師一覧へ

今すぐ医師に相談できます

  • 最短5分で回答

  • 平均5人が回答

  • 50以上の診療科の医師