花粉の飛散予想、今年は平年を超える地域が多い…?花粉症のケアは「発症前」がポイント
- 作成:1900/01/09
ウェザーニュースによると、2025年は過去10年の平均値(平年)と比較しても、平年を超える地域が多いと見込まれています。特に、西日本では飛散量が平年に比べ200%以上に達する地域もあると予想されています。(2024年12月4日発表)。早めの対策で、つらいシーズンを乗り切りましょう。
この記事の目安時間は3分です
◆日々の飛散量の把握方法は?
花粉の飛び始める時期や飛散量は、地域によってかなり差があります。また、スギ、ヒノキ、シラカンバなど、花粉症の原因となる植物によっても、飛散時期は大きく異なります。 ウェザーニュースの「花粉Ch.」では1時間ごとの花粉飛散予報が市区町村別に確認できます。こまめにチェックして、早めの治療・対策にご活用ください。
◆「発症前からの対策」が大事な理由
なぜ、花粉症の「発症前」からケアが重要なのか。それは、アレルギーの仕組みを見ていくと理解できます。花粉症の症状発現には3つのポイントがあるからです。
1.すぐに起こる症状:即時相反応
アレルゲン(花粉)が入ると体内の抗体が反応して化学物質を放出。化学物質がくしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状を引き起こします。
2.遅れて起こる症状:遅発相反応
アレルゲンが免疫反応のスイッチを押すと、そこから影響された様々な炎症細胞が活性し、ここでも化学物質が放出されます。そこでまた症状が起きてしまうのです。遅発相反応が起きるのはアレルゲンに曝露してから6~10時間後とされ、外出から戻っておさまったと思っていた症状が次第にまたひどくなった、昨日は外出したせいで苦しんだと思っていたら今朝はまだ外出もしていないのに症状が出ていると―――いうのは、この「後から起こる反応」のせいかもしれません。
3.一回発症したら終わり?:プライミング効果
ここで怖いのが、プライミング効果です。プライミング効果とは、一度症状を起こすと少量のアレルゲンにも反応しやすくなり、10~100分の1の量のアレルゲンでも症状が出てしまうという効果のこと。例えば今日症状が出たとすると、明日は雨で花粉が少ししか飛ばなくても、症状が出やすくなってしまうということです。
◆今からできる対策
3つのポイントを踏まえると、大事なことは「花粉に曝露しないこと(回避・除去)」と「症状を起こさないようにすること(早めの治療)」ということになります。
監修:秋葉原駅クリニック日本アレルギー学会専門医、医学博士佐々木欧医師
出典:ウェザーニュース.“花粉飛散予想 スギ花粉は2月上旬から飛散開始、西日本の飛散量は過去10年で最多に匹敵か”.2024-12-4.https://weathernews.jp/s/topics/202412/040065/
鼻アレルギー診療ガイドライン-通年性鼻炎と花粉症-2020年版(改訂第9版).第5章治療.pp.16-17,(株)ライフサイエンス,2020
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