3年前に左脳梗塞、2年前に右脳梗塞を起こした80歳の知人のことです。
運動機能にはほぼ 問題はありませんが、運動性失語があり、話すことが難しいです。
理解力はあり、もともとの几帳面な性格から鍵をしっかりかけて出かけるなど
高次脳機能の維持はできていると思われます。しかしながら日常生活における課題は
1)大量のよだれ 2)嚥下機能低下による胃ろう(朝、昼、夜のエンシュア等)です。
失行症状もみられ、特に口唇の状態を認知することが難しく、開きっぱなし
さらに嚥下機能が働いていないことから口腔によだれがたまり開いた口から
流れ出る状態です。ここ1年はデイサービスでも誤嚥や吸引は行わずに済んでいます。
ここ最近は、栄養状態の改善により基礎的な運動機能が改善してきました。
さらに回復するためにリハビリ特化型のデイサービスを毎週1回追加しました。このデイサービスは要介護2程度までの比較的元気な方が多いので、その雰囲気になじんでくれれば運動機能の向上にあわせて、口唇の機能、口腔の状態への注意配分、口腔の運動機能改善に
繋がらないかと期待しています。
しかしながらあまりに多いよだれについては、社会生活上見苦しさもあり改善を
計れないものかと様々な検討をすすめているとのことでした。知人としてなんとか
情報を集め、STの協力も得ながら改善につながる練習方法を試したいと考えています。
良いお知恵を拝借できれば幸いです。