乳癌診療ガイドライン(外科療法)で記載の解釈
非浸潤がんの再発率についてお伺いします。
自分で調べたところ全摘の場合は理論上は0%になる。
温存+放射線照射の場合は5年から10年で12%位の再発がある。
そのうち50%は浸潤がんとして再発。
ということのようですが、
乳癌診療ガイドラインの2008年度版に
「DCISに対する温存療法は強く勧められる」(推奨グレードA)とあり、
解説に「全摘と温存+照射の比較において
局所再発、生存率のいずれも両群間で有意差を認めず
同等の有効性を持つ」とあります。
この記載を示して、「再発率は同じ。」と説明する医師もおります。
「同等の有効性を持つ」という言葉からしたらそういう意味になると思います。
しかし、ほとんどの先生は再発率は
温存+照射のほうが高いとおっしゃいます。
矛盾を感じて有意差という言葉を調べましたら
統計で使う有意差という言葉は
「違い、差がない」のではなくて、
「このデータからでは違い、差があるとは結論できない」という意味で
全く差がないかもしれませんし、大きな差があるかもしれません。という意味のようです。
つまり、温存+放射腺の再発率は最初に調べたように
また多くの医師がおっしゃるように
全摘の場合より多いと考えて間違いないでしょうか?
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