放射線診断医の先生、つむつむ先生にうかがいます。
person70代以上/女性 -
2010年12月盲腸癌最大経3cm、回盲部切除(D3)T3N0M0,n0,v0,pStage2 無治療。
5年目の2015年6月末CTで両肺「多発性小結節」を指摘され肺転移疑い。いずれも数ミリで生検不能。読影では気管支拡張を認め、別に肺野に結節性病変を認めるが良悪鑑別不能。呼吸器内科30歳代医師「非結核性抗酸菌症の可能性もあるが、かたちから肺転移と矛盾せず」。
主治医(消化器外科)からCTで観察方針。
2015年9月1日胸部単純CT撮影。
【所見】
肺転移の所見を認めない。両肺にconsolidation、粒状濃度、気管支拡張を認め、前回CTよりわずかに増悪傾向あり。右肺には結節性病変の出現も見られる。いずれも非結核性抗酸菌症の増悪等に矛盾しない。結節性病変については一部軽度増大、一部軽度縮小あり。炎症性変化にも矛盾しない(が、転移を完全には否定できない。)
胸水貯留を認めない。
縦隔、肺門、鎖骨上窩リンパ節腫大を認めない。
【診断】
上記の通り。
再度呼吸器内科受診、喀痰、血液検査の結果NTM検出。
CA19-9 110→141、次回再度造影CT指示。
2016年1月7日CT実施。
【所見】
胸腹部CT
盲腸癌術後
明らかな局所再発の所見なし。
腹部リンパ節腫大を認めない。
肝転移の所見を認めない。
腹水貯留を認めない。
胆嚢内結石あり。
右腎結石あり。
膵、副腎に異常を認めない。
肺転移の所見を認めない。両肺にconsolidation、粒状濃度、気管支拡張を認め、前回CTより一部やや増悪傾向あり。いずれも非結核性抗酸菌症の増悪等に矛盾しない。
胸水貯留を認めない。
縦隔、肺門、鎖骨上窩リンパ節腫大を認めない。
【診断】
明らかな局所再発、転移所見なし。
CA19-9 141→108、次回は2016年6月CT指示。
・これまでの経過から次も経過観察でよい?
・2016年に入ってからは呼吸器内科の受診はしていませんが、気管支鏡検査はまだ不要?
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