腹膜播種の仕組みについて
person60代/男性 -
腹膜播種の仕組みがよく分かりません。
種をばらまいたようにがん細胞が腹膜に散らばり他の臓器へ転移すると聞いていますが、腹膜内にばらまかれたがん細胞は長期間腹膜内にそのまま留まることができるのでしょうか?
もしくはばらまかれてすぐ別の臓器に付着し、生き残ったがん細胞だけが転移癌となり、原発の癌が完全に取り除かれていればそれ以上腹膜にがん細胞が残ることはないのでしょうか?
自身の詳しい経緯を説明します。
67歳男性、去年の夏に胃カメラで怪しい箇所が見つかり、組織検査したところスキルス性胃癌が見つかりました。
術後の検査で漿膜まで達していることが判明、リンパ節への転移は見られずステージ2Bとの判定。
癌は胃の下部にあったため上部を少し残し摘出、周辺のリンパ節も切除。
その際腹膜の洗浄を行い、洗浄液の検査をしてがん細胞がないことを確認しています。
それ以降経過観察でMRIやCT検査、血液検査を定期的に受けて問題なく過ごしてきましたが、先月の終わりに受けた胃カメラ検査で胃と小腸の結合部に初期の癌が見つかりました。
前回の手術での切除断端は陰性だったため、前の段階で少し離れて散らばったがん細胞が残って再発したと予想されると言われ、今度は胃の全摘手術をすることになりました。
ですが実際開けてみると肝臓と小腸にも初期の転移が見られ、腹膜播種との判定で切除せずに手術を終えることに。
前回の手術時に洗浄細胞診が陰性だったにも関わらず今回腹膜播種になってしまったのはどうしてなのでしょうか?
・洗浄できないほど細かいがん細胞が散らばっていたのか?
・手術する前に漿膜を突き破ったがん細胞がすでに転移先にくっついていたのか?(この場合の洗浄は無意味?)
また、原発癌を取り除いて洗浄も済ませている現状でも、まだ腹膜内にがん細胞が散らばっていることは考えられるのでしょうか?
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