タルセバの耐性が発現か?

person70代以上/男性 -

肺腺癌ステージ4、タルセバで治療78週経過。51週経過時に於けるPET検査で原発巣は見えなくなり、転移先である縦郭リンパ節も多くは消失(二か所が残存するも縮小)という具合に それなりの効果を示してきました。しかし、胸水には大きな減少は認められませんでした。さて今般 78週目に胸水が癌発見時とほぼ同量に増量していることが判明したのです。しかし、肺野とリンパのCT画像には変化なし。以上のことから二つの考え方が在るのではないかと思いますが、どちらの可能性が強いでしょうか。
可能性1: タルセバの薬剤耐性が現れた。原発巣とリンパに画像上の腫瘍増加が認められていないが、これは時間の問題。
可能性2: タルセバの耐性は未だ発現していない。もともと原発巣とリンパ節にはタルセバに感受性の高い細胞群が多く、よって今でも画像の変化がない。いっぽう胸膜に転移した腫瘍には元々タルセバに感受性の無い(あるいは少ない)細胞群の方が多かったことから腫瘍縮小は顕著でなく、その結果 胸水の途中経過でも目覚ましい減少がなかった。そして時間経過とともにタルセバ感受性の低い腫瘍の増大量が優勢となり胸水の増量に繋がり、CT画像上では胸水のみの変化が認められた。
以上ですが、補足しますと、過日 胸水穿刺を行い、遺伝子の変異状況を調べてもらっていますので、結果はいずれ判明します。しかし、EGFR変異から他への変異が起こっていないとの結論となった場合を想定し、上記2の可能性があるのではないかと考えた次第です。

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