顕微鏡下精索静脈下位結紮術関係について
person60代/男性 -
3年前に顕微鏡下左精索静脈下位結紮術後(3日目)に左鼠蹊部・両陰嚢(ソフトボ-ル大に腫大)・下腹部・両下肢に皮下出血が生じ、鼠蹊部から陰嚢に血腫が生じました。術後出血から10日後に「いろいろ考えたが、静脈の結紮糸が外れたことが一番考えられる。」と説明がありました。その後遺症で左鼠蹊部・陰嚢の痛みと左陰嚢の肥大などによる不快感が改善しないため、別の病院で2年前に高位左精巣摘除手術を受けました。
その関連で下記事項について、ご照会を致します。
(1)顕微鏡下精索静脈下位結紮術の結紮方法
顕微鏡下精索静脈下位結紮術における結紮は凡そ何本の静脈を、どのように結紮(単結紮、多重結紮など)するのでしょうか。多重結紮していても、結紮糸が外れるといえことは生じるのでしょうか。
(2)手術記録の記載内容について
精策静脈瘤の手術を受けた病院の手術記録には「静脈のみを次々に3-0,4-0silkを用いて結紮していった」と記載されているだけで、結紮方法(単結紮、2重結紮など)についての記載がありません。別の病院での高位左精巣摘除手術の手術記録には「精索を貫通結紮2回行い、精巣を摘出した」と結紮方法が記載されています。結紮・切断を手術の主目的とする精索静脈瘤手術の手術記録において、結紮方法は具体に記載すべき事項ではないでしょうか。
(3)精索静脈瘤手術後の精索静脈瘤内の器質化について
術後出血から2週間後にセカンドオピニオンとして受診した医師は、出血は血腫で堰き止められ状態で、カルテには「左精策静脈瘤内は器質化が進んでいるのか、安静時、腹圧時に血流を認めなかった」と記載されています。精策静脈瘤の手術が適切行なわれていれば血管は結紮・切断されて血流は認められはずなので、このような所見の記載はしないのではないでしょうか。
以上につきまして宜しくご教示をお願い申し上げます。
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