胸部外傷を伴う心停止患者に対する処置について

person30代/男性 -

胸部外傷を伴った心肺停止状態の患者さんに対する病院での救命処置について以下の2点をお尋ねします。

・院外心肺停止時間が長くても積極的に緊急開胸が試みられるのでしょうか?
・受傷状況から心タンポナーデや血胸が疑われる場合、診断はどのように行うのでしょうか?

私が最近読んだ救命医療のマニュアルでは、開胸心臓マッサージの適応条件として「院外心肺停止時間が15分以内」と書かれていました。心停止状態が10分を超えるようなケースでの蘇生が望み薄であること自体は容易に理解できます。

しかし院外心停止時間が15分以上に達したとしても、例えば心臓に外傷を生じている場合、特に心タンポナーデを生じたため心肺停止に至ったようなケースでは、心嚢に貯留した血液を取り除かない状況では、いくら胸骨圧迫式心臓マッサージを行っても効果がなく、幸運にも救命しえる症例は期待できないのではないでしょうか。
症例によっては心停止時間が長くても積極的に救急室開胸が実施されるのではないかと想像しているのですがどうなのでしょうか?

一方で逆説的な質問となりますが、胸部外傷を伴う心停止患者で心タンポナーデや血胸が疑われる場合はどのような方法で診断を行うのでしょうか?
心臓の拍動があればエコー検査(FAST)を実施すると思われます。しかし、心肺停止状態で収容されて心拍再開がないケースではエコー検査は難しいのではと思います。
現場ではどのような判断が行われているのでしょうか?

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