MCIについて。

person60代/女性 -

母がMCIなんじゃないかと思うんですがMCI かどうかの診断は専門医でも難しく診断が分かれるものですか?またMCI だったとして薬で治すこと、生活習慣の改善以外で認知症に進むことを予防することは出来るのでしょうか?

各回答は、回答日時点での情報です。最新の情報は、投稿日が新しいQ&A、もしくは自分で相談することでご確認いただけます。

脳神経内科医です。きっちりした検査を受ければ、MCIの診断は専門医ならきちんとつけられると思います。
ただ、正常とMCIの境界領域、MCIと認知症の境界領域の場合は、診断が異なることはあり得ます。
高血圧、糖尿病、高脂血症などのコントロール、禁煙、節酒、適度な運動などの生活習慣の改善を行うことが大切ですが、MCIでも、適切な薬物療法で認知症に進むことは予防可能(MCIのタイプによります)との報告もあります。神経内科か、ものわすれ外来の受診をお勧めします。

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相談者さん

moriwaki 先生 へ

返信が遅くなり申し訳ありません。先日神経内科で受診しました。画像上は脳に萎縮は見られましたが年相応でした。長谷川式は22点で前回より点数は下がっていました。短期記憶が難しいようでした。22点では素人目には低いように感じますが60代ともなればそんなものなのでしょうか?

moriwaki 先生

長谷川式(30点満点)では、21点以上を非認知症、20点以下を認知症としています。ただし、あくまでこれは両者を便宜上区分するための点数とお考え下さい。以前同じ検査をしているなら、前回は可で今回は不可であった項目を比べて、主治医(または実際に検査をした臨床心理士)に聞いてみるのも一案です。
なお、長谷川式では、MCIに関しては、はっきりしたカットオフラインはありません。
前回回答させていただいたこと以外では、もし私の母なら、抗認知症薬の内服、抗血小板薬を内服中ならシロスタゾールに変更をお願いすると思います。

専門医であれば、まず分かれることはないでしょう。
抗認知症薬が認知症への進行を予防するというエビデンスはなく、MCIに有効な薬物療法はありません。
生活習慣(有酸素運動、バランスの良い食事)の改善が大切です。

相談者さん

冬眠中の熊 先生 へ

難しいこともあります。
ですが診断も可能と言えば可能ですし、明らかにMCIであればアルツハイマー病に準じて治療を行うこともあります。と、アドバイスしてくださった先生がいらっしゃいますが、、、患者としては少々混乱します。

冬眠中の熊 先生

抗認知症薬は認知症の中核症状の進行を抑制するものであり、発症を予防する効果は認められないというのが現在のエビデンスです。

相談者さん

冬眠中の熊 先生 へ

理解いたしました。返信が遅くなり申し訳ありません。先日神経内科で受診しました。画像上は脳に萎縮は見られましたが年相応でした。長谷川式は22点で前回より点数は下がっていました。短期記憶が難しいようでした。60代ともなればこの点数でも問題ないのでしょうか?

冬眠中の熊 先生

60代で22点は低いですね。

こんにちは、内科専門医のJです。
お母さまは毎日、生きがいを持って生活されていますか。
偏った食事を取られていないでしょうか。
毎日、少し疲れる程度の散歩をすることと、頭を使う作業をするのがいいでしょう。

相談者さん

Dr.J 先生 へ

ご回答ありがとうございます。母の仕事といえば毎日の家事が基本で、趣味は月2回のフラワーアレンジメント、軽い運動をするジムにはときどき通っているようです。
食事は偏っていますね。料理が億劫なようでスーパーのお惣菜やコンビニで買ったものが多いです。
散歩を勧めてみます。
頭を使う作業でおすすめはありますか。

Dr.J 先生

食事が偏るのは良くないですね。
噛むのが面倒で柔らかい惣菜類を主に摂ると、肉などの動物性タンパク質が不足しがちになります。肉や卵など不足しているようであれば、意識的に摂るようにしましょう。
頭を使う作業は何でも良いですが、本人が興味を持てるのがいいでしょう。フラワーアレンジメントも充分頭を使っておられるでしょう。
あとは日々の生活でよく会話をするとか、合唱やカラオケなど声を出すのもいいでしょう。

相談者さん

Dr.J 先生 へ

アドバイスありがとうございます。掃除・洗濯・料理などは年齢のせいもあるのか億劫な様子ですが、フラワーアレンジメントはとても楽しんでいるようで、家に帰って来てからも興奮冷めやらぬ、今日のあれこれを話していますので、もっとレッスンを増やしてみるようにすすめてみます。

Dr.J 先生

楽しめることがあるのはいいですね
また何かご心配な事がありましたら、ご相談ください。

相談者さん

Dr.J 先生 へ

はい。大変幸せなことですよね。ありがとうございます。病院に行かないとドクターの意見を聞くことができないのでアスクドクターズは大変ありがたいです。またよろしくお願いいたします。

専門医でも意見が分かれる場合はあると思います。
薬については受診して担当医が判断することになります。生活習慣では、積極的な運動、会話、健康的な食生活だと思います。

相談者さん

貧乏医者 先生 へ

先日神経内科を受診し、今のところは様子見で良いでしょうとのことでした。生活習慣を見直して予防を心がけたいと思います。ありがとうございました。

難しいこともあります。
ですが診断も可能と言えば可能ですし、明らかにMCIであればアルツハイマー病に準じて治療を行うこともあります。

相談者さん

ニューロロジスト西 先生 へ

ありがとうございます。
アルツハイマー病に準じた治療とは薬物療法ですか?

ニューロロジスト西 先生

そうです。
代表的なものはアリセプトなどですね。

相談者さん

ニューロロジスト西 先生 へ

抗認知症薬が認知症への進行を予防するというエビデンスはなく、MCIに有効な薬物療法はない、とアドバイスしてくださった先生がいらっしゃいますが、、、そうではないのですかね?患者としては少々混乱します。

ニューロロジスト西 先生

早期治療が有効というエビデンスはあるはずです。
MCIがアルツハイマー型認知症の前兆かどうかの判断は難しいですが、疑わしい状態であれば治療開始することが多いです。MCIという時点でそもそも認知機能は完全に正常ではないので、その進行を抑えることが期待できます。発症自体を予防するわけではないです。

相談者さん

ニューロロジスト西 先生 へ

なるほど理解しました。薬物療法というのは効いているのか効いていないのか分からない、または副作用によってかえって不具合が出るようなこともよくあることでしょうか。認知症やMCLの治療に限ったことではないですが。。。

ニューロロジスト西 先生

どの薬剤も副作用のリスクはあります。
ですが認知症治療薬はどちらかというと副作用は少ない方ですよ。
試す価値は有ります。

念のために脳の検査を受けられたら、安心できるかと思います。
脳神経外科か神経内科の受診をお勧めします。

相談者さん

Brain 先生 へ

脳の検査は脳神経外科、神経内科、物忘れ外来すべてで受診しましたが、異常はないと言われたようです。娘の私は診察室まで同行できなかったのですが。もう一度診察を受けてMCLでないか聞いた方が良いでしょうか。

Brain 先生

担当医に説明していただいたらいかがかと思います。

相談者さん

Brain 先生 へ

そうですね、ありがとうございました。

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