HPVについて教えてください。

person30代/女性 -

HPV感染についてお伺いします。
少し大げさな例えで申し訳ないのですが、
HPVの感染は、例えば今日性行為をして、あいてがHPVを持っており、私が感染してしまった場合、HPVの検査をするとすぐに陽性になるのでしょうか?
子宮頸癌検診もASC-USになりますか?

HPVは感染から2年は自然排出される確率が高いとありますが、ハイリスク型もそうなのでしょうか?

子宮頸癌検診で異常はない場合でも、実はHPVが陽性と言う事もあるのでしょうか?
だとしますと、ASC-USがでるのと、異常なしではどう違うのでしょうか?
感染が進んでいるという事でしょうか?

各回答は、回答日時点での情報です。最新の情報は、投稿日が新しいQ&A、もしくは自分で相談することでご確認いただけます。

HPVは感染しても、すぐに陽性とは出ないと思います。
ただ、何日経てば陽性と出るかについては、残念ながら詳しい事は分かっていません。
何せ、まず性行為の現場を見ないことには、感染のリスクがある行為かどうかの判断ができません。
また、男性の性器はHPVの検査自体ができません(感染の有無を判断する方法が確立していません)ので、いつ、どの男性から感染したのかについても判断のしようがないのです。

感染しても大半の方は、細胞は正常のままで(細胞診がASC-USにさえならずに)HPVを退治する、と考えられています。
HPVに感染しても、必ずASC-USになる訳では無いのですよ。
たとえハイリスクHPVでも考え方は同じです。
もっともハイリスク以外のHPVは、感染しても子宮頸部の細胞は異常になりませんが。

なかなかハイリスクHPVを退治できない体質の人が、細胞にまで異常をきたすとお考え下さい。
ただ、どんな体質の人がなかなか退治できない人なのかについては、残念ながらまだわかっていません。
大半の人は、ハイリスクHPVに感染しても細胞は正常のまま、一時的にHPV検査が陽性となり、そしていつの間にか自力で退治してHPV検査も陰性となるのです。

ASC-USはあくまでも「正常とは言い切れない細胞」といった意味であって、必ずしもHPVに感染しているとは限りません。
実際、HPV検査は陰性なのに、一般的な細菌や性病の菌による強いただれのせいで細胞診がASC-USとなる方も、少なからずおられるのです。
それとまったく逆で、HPV検査が陽性なのに細胞診は正常、という方もたくさんおられます。
ASC-USとHPVは決して無関係では無いものの、必ず関係しているという訳でもありませんので、そこは切り離して考えてください。

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相談者さん

第五幕 先生 へ

ありがとうございます。
そうなのですね。
となりますと、
HPV陽性で子宮頸癌検診ASC-USとなるのもつい最近初めて性行為した場合にでも、検査のタイミング等によりありえる。
とかんがえてよいのでしょうか?

第五幕 先生

HPV陽性は、つい最近初めて性行為した場合でも、検査のタイミングによってはあり得ると思います。
ただし、HPVが悪さをして細胞をASC-USの状態にするには日にちがかかります(どうかすると年単位でかかることさえあります)。
つい最近初めてした性行為で、そこまで細胞が悪化するか?となると、時期的にかなり無理があるように思います。

あなたにとっての心当たりは、「つい最近初めての性行為」しかないということでしょうか?
もしそういうことでしたら、ASC-USの原因はHPVではなく、他の菌などによる炎症のせいかもしれません。

相談者さん

第五幕 先生 へ

ありがとうございます。
3ヶ月前に性行為をした場合であり得ますか?

第五幕 先生

3ヶ月ではHPV陽性はあっても、HPVののせいで細胞が異常になるにはいささか短すぎる印象です。
もっとも「絶対にありえないか」とまで言われると何とも言えませんが、確率的には稀だろうと思います。

相談者さん

第五幕 先生 へ

お返事ありがとうございます。
ASC-US+HPV陽性の時は
ASC-USの原因は他の菌などによる炎症ではなく、必ずHPVが悪さをしている。
ということになりますか?

第五幕 先生

「必ず」ではありません。
HPVと他の菌と、どちらだけが悪さをしているのか(あるいは両方とも悪さをしているのか)、ASC-USという結果だけでは判断のしようがないのです。
だからこそ、ASC-US+HPV陽性となった場合は必ず組織診(子宮の入り口の肉片をかじりとる検査)をして、本当に細胞に異常が出ているかどうかを確認する必要があるのです。
本当に細胞に異常が出ていれば組織診で異形成という結果が返ってくるはずですので、そうなればHPVが悪さをしているのは確実、と判断します。
他の菌が悪さをするだけでは、組織診で細胞に異常は出ないからです。

第五幕 先生

これだけたくさん質問されていると言う事は、つまり子宮頸がん検診でASC-USが出た状態、ということでしょうか?
結局のところ、ASC-USだけで多くのことを予想しようとしても、雲をつかむような話でほとんど予想にはならないのです。
これ以上、あれこれ考えても今は結論が出ないと思った方が良いでしょう。
精密検査を勧められているのであればきちんと精密検査を受けて、後は結果を待つしかないとお考え下さい。

HPV感染について、性交渉のタイミングから最速いつ陽性になるかは、現実的に調べられていないのでまったく不明です。
(処女の人にHPV陽性の男性と性交渉してもらって彼女がいつ陽性になるか経時的に調べるという実験が必要ですが、そういう実験はできませんからね・・・。)
ASC-USにいつなるかも不明ですね。

ハイリスク型もおなじく自然排出される率は一緒です。

子宮頸癌検診で異常なしでもHPV陽性ということもありますよ。
逆にASC-USでもHPV陰性ということもあります。要は、確率の問題です。
異常なしならHPV陽性の確率は低いが、ASC-USならHPV陽性の確率が高いということですね。
なのでHPV陽性かを本当に調べるには、(自費にはなりますが)HPV検査を別途するしかないです。

相談者さん

じょい 先生 へ

ありがとうございます!
HPV陽性で子宮頸癌検診異常なし。
HPV陽性で子宮頸癌検診ASC-US、コルポ異常なし。
の二択ですと、後者の方が癌に近いということなのか、もしくは、その日の体調や頸部の状態により変わるのか、知りたいです。

じょい 先生

どちらも同じ程度に癌に近くないというのが回答です。
両方とも同じです。HPV感染しているけど正常、というだけです。

相談者さん

じょい 先生 へ

ありがとうございます。
結局は誰からなのかは分からないっということですよね。

相談者さん

じょい 先生 へ

追加で質問したいのですが、感染後1.2年 は自然消失される事も多いとのことですが、感染からとはASC-USが出てからでしょうか?
または性行為からでしょうか?

じょい 先生

ASC-USでも、性行為でもなく、HPV陽性からです。

HPVを持った方と性行為をしてもすぐには細胞診で異常には出てきません。
すぐにASC-USにはならないです。少なくとも数ヵ月はかかると思います。
HPVは感染しても、2年以内に90%は消失します。これはハイリスクHPVも同じです。
細胞診が陰性でもHPVは陽性になります。
ASC-USは細胞診をされた時期に上手く異形の細胞が採取出来た時です。さう腫されなければ正常となります。

相談者さん

京都の婦人科医 先生 へ

ありがとうございます。
2.3ヶ月であれば、可能性はありますか?

京都の婦人科医 先生

十分可能性はあると思います。

相談者さん

京都の婦人科医 先生 へ

ありがとうございます。
そんな短期間でもASC-USになったり、HPV陽性になったりするのですね。

やはり体験人数が多い男性が相手であれば、強い菌を持っていて、うつりやすかったりするのでしょうか?
風俗など行ったことがある方など。

京都の婦人科医 先生

性体験の多い方ほど、おおくのHPVを持っています。
その為感染しやすくなります。

相談者さん

京都の婦人科医 先生 へ

ありがとうございます。
HPV陽性やASC-USに、なっても怖がる必要はないですか?
将来の子供の事、妊娠の事が心配ですし、誰からうつったかで相手と揉めたりしないかが不安です。

ASC-USの段階でできる手術などありますか?

京都の婦人科医 先生

定期的な検査で十分です。
手術は必要ありませんし、いまの状態での手術を行なっている病院はないです。

すぐにはならないですね。ある程度いついて、増殖しないとですね。感染を過度に心配する必要はないです。きちんと細胞診など受けていくといいですね。どうかお大事になさってください。ご質問ありがとうございました。

相談者さん

yoiyoi 先生 へ

ありがとうございます。
数ヶ月で陽性やASC-USになる事は無いのでしょうか?

yoiyoi 先生

それはありえます。ただ細胞診はあくまでスクリーニングです。それですぐ病気と考えなくていいですよ。消えることも多いですのでね。お大事に

相談者さん

yoiyoi 先生 へ

ありがとうございます!
やはり数ヶ月でもそうなる事はありえるのですね。
3ヶ月とかでも可能性はありえますか?

yoiyoi 先生

ごめんなさい。わからないのですが、3ヶ月でASC-USとか細胞診以上が出る可能性はあるかということですかね。病気でなくても細胞診異常はありえます。ただそれで病気確定でないですよ。最終的には組織検査で異形成異常が出るかですね。多くは感染してもいなくなることが多く、持続感染から異形成が起こると言われています。その期間は数ヶ月から長ければ10年以上経ってからもあり得ると言われてます。そういった意味で感染を過度に心配する必要はないです。検査をきちんと受けていけばいいわけです。子宮がんにならないようにするには今のところワクチンしかないです。ただ性交体験前の10代でですね。がんになっても早期発見治療が原則です。長々と済みません。お大事に

相談者さん

yoiyoi 先生 へ

ご丁寧な本当にありがとうございます。
性行為から3ヶ月で、ASC-USやHPV陽性が出る事もあるのだろうか?
と考えてしまい質問させていただきました。
持続感染とは、HPVの原因となった性行為をしたと思われる日からなのか、もしくはHPV陽性が出た日からなのか、ASC-USが出た日からなのか、どれくらいの期間を持続と考えて良いのか教えていただきたいです。

ワクチン接種が一番何よりの有効なのですね。

こちらこそたくさん質問してしまい。
すみません。

yoiyoi 先生

感染は早い時期に成立し、そこである程度増殖してそれが持続するということですね。風邪でもしばらく潜伏期間があってその後発症し、その後消えますよね。正確にはわからないです。わからないから検査をしていくわけですね。いつからとかあまり神経質に考えなくていいです。現時点でワクチンは意味ないです。10代でないとですね。お大事に

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