甲状腺のしこりについて
person30代/女性 -
2年前の妊娠時に橋本病が発覚し、妊娠中に一度受診し薬を内服、出産後はなかなか行く機会がなく先日久しぶりに再診を受けに行きました。
血液検査の結果としては、薬を飲むほどではなく問題ないとのことでしたが、しこりの細胞診をしましょうとのことで来週受けに行きます。
先生の説明では、対象となるしこりは前回とサイズの変化がないようでした。
サイズが変わらないのに細胞診を進められるとはどういった意味合いでしょうか?
有名な病院に行った為、エコーである程度しこりの様態がわかるのでしょうか。
甲状腺の癌だとしても生命に影響はないような事を聞きますが、まだ子供が小さく不安です。
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乳腺外科の医師が回答
甲状腺腫瘍で手術をするケースは大きく分けて2つあります。
乳頭癌:
もっとも頻度の多い癌であり、エコー所見や細胞診所見が特徴的なので診断はしやすいです。細胞診出class5が出て乳頭がんと診断されれば確定ですが、画像所見で乳頭がんが限りなく疑われても細胞診ではclass3か4にとどまることもしばしばあります。原則として手術ですが、1cm未満のものは無治療経過観察されることもあります。
濾胞性腫瘍:
楕円形の境界明瞭な腫瘍で、大きく分けて濾胞腺種と濾胞腺癌があります。細胞診では鑑別が困難であり、手術をしないとどちらか分かりません。細胞診ではclass3までにとどまります。手術を考慮するのは大きさがある(4cm以上)、大きくなっている、サイログロブリン値が高い、ということであれば、濾胞癌の可能性を考えて手術を考慮します。
細胞診のみで手術をするかどうかを決めるわけではありませんが、class3以上が出ると手術が選択肢に入ってきます。
なぜ細胞診をしたのかは不明ですが、甲状腺のシコリについての一般的なことは上記の通りです。
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