不安症状と抗うつ剤について
person50代/男性 -
52歳の夫の事です。
仕事のストレスが強く、様々な症状が出ています。胸痛のため心カテーテル検査をしましたが異常無し、しかし今も胸痛は続いています。同じ時期に帯状疱疹もやりました。不眠も続いており心療内科で眠剤を処方されました。仕事中に意欲低下、疲労感、何から手を付けていいのか分からなくなる、食欲低下、などが酷くなり心療内科へ行き、不安からくる症状との事で、レクサプロ10ミリが処方されました。
質問ですが、夫は1日中上記の症状があるわけではありません、仕事中のみで家に帰って来るとホッとすると言い仕事が休みの日は普通に生活出来ています。
でも、日曜日の夜は次の日が仕事なので憂鬱になっています。
意欲低下など仕事中だけの限定された場合でも抗うつ剤で治療するものですか?
抗うつ剤に少し抵抗があります。
宜しくお願いします。
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精神科の医師が回答
仕事のストレスがうっ積されておられるのでしょう。
ストレスに起因する不安や緊張が自律神経を介して、もたらしている心身の反応と考えてよいと思います。
ストレス性の障害の場合、その要因となっているストレスが軽減するか、そのストレスに耐えられるような心理的耐性を身につければ、症状は軽減、消失します。
しかし、職場など錯綜したストレスだと、なかなか改善は難しいのが現状です。
やはり、ストレス耐性の向上を求めてゆくしかないかと思います。
その場合、職場にいる時のみの対処ではストレス耐性は身につきません。
治療の第一選択薬は、不安に強い効果のあるレクサプロ、セルトラリンなどSSRI系抗うつ剤です。
その効果を増強し、深層意識にも作用するエビリファイ、ロナセン、ルーランなど非定型抗精神病薬をごく少量併用されると根治の期待もできます。
これによって、ストレス耐性の向上を促すと伴に、耐性が得られるまで苦痛を和らげ、耐性を身に付ける余裕をもたらしてくれることが期待できます。
SSRI系は服用直後に副作用が生ずることはありますが、それを乗り越えれば、ほとんど副作用はなくなります。
ベンゾジアゼピン系抗不安薬のように、依存・耐性など深刻な副作用はありませんから、ご安心ください。
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