大動脈解離後の胸骨骨髄炎の治療
person50代/男性 -
50代男性。2019年10月に急性大動脈解離(Stanford A型)で救急搬送され、緊急手術を受け、弓部大動脈を人工血管に置換し、12月に退院。
以降、経過も良く体調等に変化もなかったが2020年8月に胸部の手術痕に膨らんだ部分を発見し、腫脹部を切開して2週間程度経過を見たが主治医は胸骨骨髄炎を疑い、手術で胸骨正中切開した際の胸骨のワイヤーを2本抜去した。
VACを装着し治癒を目指し、一旦は肉芽形成し縫合を行ったが、浸出液が漏れだし、さらにピンホール大の部分に皮膚が正常形成せず、再度開放創に戻してイソジンシュガーパスタを使用しながら2021年3月まで様子を見てきた。
ピンホール大のところまでは正常に肉芽形成し、傷がふさがりそうになるが、その後にまた腫脹が見られる。
組織培養検査は数回行っているが、原因菌とみられるものは発見されず。病理検査でも炎症はあるものの肉芽組織ということであった。
CTやMRIの所見は2019年の最初の手術後から変化なし。
熱発はなし。血液検査でのCRP等その他数値にも変化なし。
腫脹部分を切開した内容物は動脈血であったり、脂肪組織か浸出液。
これまでに膿のようなものや化膿はなし。
現在は手術時の心臓血管外科を受診しているが、近いうちに形成外科にコンサル予定。
このような場合、骨を削る手術を受けるのが得策でしょうか?
また考えられるリスクや今後の治療について教えてください。
*できるだけ侵襲性の低い治療法をとりたいのですが方法はありますか?
*このままにしておいた場合、人工血管等への将来的な悪影響はあるか?
*手術を受ける場合、再感染や新たなリスクとなるものは大きいでしょうか?
*入院期間や完治までに必要な期間はおおよそどのぐらいか?
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