透析患者のキレート鉄服用について

person60代/男性 -

透析患者ですが、鉄欠乏性貧血の解消のため2か月、ナウフーズのキレート鉄36ミリグラム1錠を服用してみました。
その結果、フェリチンが11➡26➡35と改善していき、Hgb11.5とHct33.7も透析患者
としてはストライクゾーンです。
ところが、時を同じくしてDWの不適正による溢水で心不全となってしまったのですが、
このキレート鉄との関連性があるのでしょうか?

このキレート鉄については、鉄の高い吸収率による鉄過剰症の懸念や吸収チャネルが
他のミネラルとバッテングすることによるミネラル吸収阻害などの弊害があるとの
ことです。
ただ、フェリチンをはじめとした鉄関連の血液検査は、1ヶ月に1回実施しているので
異常値が発現する前にサプリを中止できますし、ミネラルの問題は服用時間を就寝前
にすれば、食事時間とのタイムラグで解決できるように思えます。

もちろん、選択肢としては、フェジンの静脈注射やフェルム・フェロミアといた錠剤
の服用もありますが、前者は血管に直接注入することによりその20~30%は血管等に
沈着して長期的にみると生命予後の負のファクターになるように思えます。
また、後者は非ヘム鉄のため100~200ミリグラムも服用してもその吸収率は極めて悪く、
貧血改善に長期間要するとのことです。

そのために、キレート鉄の服用という選択を自己責任でしたのでした。
(透析室の回診医も看護師も???でした。)

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