非浸潤乳管がんー閉経後ホルモン治療は タモキシフェンかアロマターゼ阻害薬か
person50代/女性 -
10月末に温存手術 12月放射線治療16回 病理は4ミリx2ミリDCIS 断端陰性 NG1ER(8)PgR(4)HER2(1)Ly0 V0 SNB 0/1断端陰性でした。希望によりホルモン治療の選択ができます。
閉経は56歳の現在58歳ですが、タモキシフェンとアロマターゼ阻害薬のどちらが第一選択になりますか。
左右される条件や選択の理由背景も具体的に教えてください。良性子宮頚管ポリープ(10年前)卵巣が膨れ次月経様子見で問題なしが50歳前後に2回。骨量Zスコアは109(2021年)114(2020)119(2019)です。肝機能は問題なし、放射線後3週間上室性期外収縮があり多分ストレス性と言われています。
乳癌診療ガイドラインのCQ5では”閉経後であればタモキシフェン”または”アロマターゼ阻害薬の投与を弱く推奨”、浸潤がんのケースと異なりどちらかを推奨していません。閉経後女性を対象にアロマターゼとタモの5年内服比較試験について 温存乳房内の浸潤癌再発(HR0.85), DFS(HR0.89)OS(HR1.07)”浸潤癌の再発および生存期間を低下させる有意な効果は認めなかった”とあります(浸潤再発DFSはアロマのほうが良いのに?)
有害事象のプロファイルが異なると思いますが、BQ15”タモキシフェンは子宮内膜癌発症のリスクを増加させるか?”について 年齢との相関があり54歳以下では子宮内膜癌のリスク増加はないが55歳以上では罹患リスクは2.96倍に増加し”とあり まさに私58歳はアロマターゼ阻害薬が第一選択ですか?
疫学診断編FQ2に 閉経後のホルモン受容体陽性DCIS患者に対する試験で,60歳未満のグループ,対側浸潤癌イベントの抑制においてタモキシフェンに対するアナストロゾールの優位性が認められた”とあり、58歳はアロマが優位でしょうか。
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