腹壁瘢痕ヘルニアは腸の働きを低下させると思われますが、どのように付き合えばよいでしょうか。
person70代以上/女性 -
患者は92歳となる高齢な母です。7年前(85歳)に原発性肝がんと診断され、開腹術にて胆管とともに2/3ほどの肝臓を切除しました。術後、傷跡の筋膜がうまくつながらず、腹壁瘢痕ヘルニアとなり、最初子どもの拳くらいだったものが、大人の頭ぐらいまで傷口が開き、ヘルニアが大きくなりました。ヘルニアは日常生活に煩わしさや、放置すると傷口が開き拡大する恐れから当初より、布製の腹壁瘢痕ベルトを腹部に巻く生活をしておりました。体に馴染むメッシュにて筋膜を補強する手術もありましたが、術後の再発フォーローとして造影剤を用いたCT、MRIによる検査の撮影に支障があるため行いませんでした。術後4年ほど再発を繰り返しましたが、この3年ほど再発が認めれません。このような中、この3~4ヶ月、年末に生じた圧迫骨折より施設に預け、食事の中途に排便が見られるようになりました。以前より年齢からくる胃腸の調子は活動量の低下より、ミヤリサン等の整腸剤、酸化マグネシウムの投薬をしています。施設での環境が活動量の低下を伴い、不調になったとも思えます。食事の量(定量の6割ほど)も減っていることから筋肉量の減少を見て、太ももが年末より二周りほど細くなり、立ち座りに介助が必要となりました。なるべく赤みの牛・豚肉や鳥のささみ、豆類、牛乳の加工食品を取らせる工夫をしていますが、食事中の排便があると栄養が吸収されにくく、また胃腸、身体への負担が増えるようにも思えます。介護職員は、未消化の排便でなく、また形状ある排便なので問題はないとの認識です。年齢は重ねますので胃腸の調子を保つのは厳しくなりますが、これを期に体力を落とし生活の質も下がらざるを得ないのでしょうか。腹壁瘢痕ヘルニア、改善となる事柄がありましたら教えて頂けますと幸いです。よろしくお願いします。現在、要介護3、認知症、トイレ、ベッド間の歩行はできます。
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