ゆっくり増大した肺のスリガラス状の陰影について
person70代以上/男性 -
約10年前に人間ドックの肺CT検査で右肺上部のスリガラス状の影(確か当時8mm程度、一カ所)を指摘され、その後1~2年毎に呼吸器内科で肺CT検査を行い経過観察をしてきました。これまでの経過観察では前回と比較して影のはっきりした増大を指摘されたことはありませんでしたが、昨年夏のCT検査で影が15mm程度に大きくなっていると指摘され、半年後の今年1月に再検査を実施しました。半年間で影の増大はなく、充実部もないとの結果でしたが、先生からは「ゆっくりではあるものの長期的(約10年間)に影が増大しておりガンの可能性もあるため、組織を取って確定診断を勧める」と言われています。
スリガラス状影の場所は右肺上部で比較的内側のため、内科から紹介された呼吸器外科の先生からは
(a) 右肺上部で気管支鏡を入れにくい位置
(b) 影が大きくないため、経皮的針生検できちんと細胞が取れない可能性がある
とのことで、
(c) 入院し胸腔鏡手術で肺葉の部分切除と組織検査
を提案されております。
指摘されたスリガラス状の影は、右肺上部の一カ所のみです。約10年の経過観察中に大きくはなりましたが、肺の他の部分に新たな影が出たことはありませんでした。
健康診断では、太り気味、血圧高め、コレステロール高めとの指摘は受けていますが、それ以外の大きな病気は指摘されていません。
たばこは20代に数年間吸っていましたが、45年以上前に止めて以降、吸っていません。
今後、動けるうちに旅行や山登りなど体力を使うことをまだやりたいため、手術に抵抗があり悩んでいます。
以下、ご意見を伺いたくよろしくお願いたします。
(1) 今までの状況から進行が遅いと考えられるため、胸腔鏡手術をせずあと1~3年CTで経過観察を継続することは選択肢として"あり"でしょうか?
もちろん、経過観察中に明確な憎悪の兆候が見られた場合は、すぐ手術等への切換は覚悟しております。
(2) 胸腔鏡手術以外に、これからやった方が良い検査(例えばPET検査)はありますでしょうか?
以上、よろしくお願いいたします。
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