生後8ヶ月の炎症を伴わない滲出性中耳炎に対する抗生剤使用について
person乳幼児/女性 -
生後8ヶ月で炎症を伴わない滲出性中耳炎に対しクラリスロマイシンが処方され、長期で飲むように言われましたが大丈夫なのでしょうか。
下記経過です。
35週の早産で低出生体重児です。
新生児聴覚スクリーニングで左耳がリファー。
2-3日後、再検査でやはり左耳がリファー。生後3週、ARBで逆の右耳難聴(左耳は正常)の診断で経過観察。
生後3ヶ月、再度ARBを行い右耳軽度難聴へ改善していた。
生後6ヶ月、初めてチンパノメトリーを実施し、圧波形が出ないため、視診をしたところ炎症所見はないが両耳に水が溜まっている(右が多め)と指摘された。OAEではほぼ正常であるが、ささやき声は聞こえにくいと言われた。カルボシステインを1ヶ月内服。
生後7ヶ月、チンパノメトリー再検査で圧が出ず、両耳の水もまだ溜まっているとのことで、アンプロキソールを追加して1ヶ月内服。OAEは前回より改善。
生後8ヶ月、チンパノメトリーではまだ圧が出ず、両耳の水は少し改善しているが、クラリスロマイシンが追加処方され、低用量を長期で内服するように言われた。OAEは前回よりやや改善。
予防接種などで通っているかかりつけの小児科医師からは、炎症所見がないのに乳児に抗生剤を長期使用するのは良くないと言われたため、心配になり色々調べてみると小児滲出性中耳炎のガイドラインでは、炎症を伴わない滲出性中耳炎は抗生剤を使用しないで経過観察をすることが推奨されていた。
今回のケースでは、クラリスロマイシンの長期内服は妥当なのでしょうか。
また、新生児スクリーニングでリファーとなった際に耳の視診やチンパノメトリーはしないのでしょうか。難聴の原因検索をもっと早く行っていたらより早く治療が開始できたのでは、と考えてしまいます。
それと、おしゃぶりは耳の圧を陰圧にしてしまうので良くないと聞いたのですが、そうなのでしょうか。おしゃぶりは寝入りの際に常用してます。
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