高齢者の治療、転院について
person70代以上/男性 -
87歳の父の事でご相談させていただきます。
2週間前に自宅でベッドから落ちて胸椎を圧迫骨折し、初診でも救急で受け入れてくれた整形外科専門の個人病院に入院しました。
痛みが強くて体を動かせず、排泄も自力ではできない為、尿道カテーテルを入れ、大の方はオムツの中にしている状態です。
それでも入院当時は食欲もあり普通食を食べ、ペットボトル用ストローを使ってお茶や水を飲んでいたのですが、この一週間ほどで、徐々に食べられなくなってきました。
当人曰く、食欲はあるが、食事の前に電動ベッドを起こすと、痛みで食べられない、との事。
また、毎年、花粉症の時期になると鼻水が咽喉に下りるのか、サラサラの透明な痰が大量に出て、口の中がねばつき苦しんでいるのですが、これは今まで自宅では市販のステロイド点鼻薬を使用する事で改善していました。
しかし、現在入院中の病院ではその使用を禁じられ、花粉症治療の代替薬も処方されていない為、寝たきりになったまま、ガボガボと出る痰に苦しんで、食事どころか水分の摂取もままならなくなってきています。
その為、一週間前から点滴をしているのですが、今日、3日ぶりに面会に行ったところ、嚥下障害を起こしているとの事で、3日前から食事は一切止められ、とろみ剤を入れた水分のみとなっていました。
当人はお腹が空いた、のどが渇いた、牛乳が飲みたい、としきりに私に訴えるのですが、病院側としては、牛乳は補食となりカロリーオーバーとなる為、許可できないそうです。
今回のケガを負うまでは高齢の割には食欲旺盛で元気だった父の急激な変化に驚いています。認知症やせん妄などはなく、頭はしっかりしています。
嚥下障害があるのならば嚥下リハビリをしてくれ、後鼻漏などにも対応可能な総合病院に転院させたい、というのが家族全員の希望なのですが、金曜日の夜、という事もあり、どうしたら良いのかが分かりません。
心臓の手術歴があり、皮膚ガン(寛解済)などの既往症もあって、地域の中核の総合病院の複数の科に30年以上通院中の父ですが、整形外科にはかかった事がなかった為、救急搬送の際に一度、断られています。
年齢的に仕方のない事、なのかもしれませんが、今日、面会に行った際に、「私物はもう必要ないから全て持ち帰って欲しい」と当人の目の前で看護師さんに言われ、見張られながら荷づくりをする私を黙って見ていた父が流していた涙が頭から離れません。
歩行リハビリ用に用意していた靴や靴下も、一度も使用する事のないまま、もう必要がない、と言われてしまうと、整形外科専門病院に入院している意味が分からなくなってしまいます。
今、娘の私にできる事はなんでしょうか?
ご教示いただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。
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