めまいと生理、寝不足、疲れ、ストレスの関係 生理前にも起きる?

  • 作成:2016/05/19

めまいは多様な原因があります。病気が関係している場合も少なくありませんが、生理や寝不足、ストレス、疲れも関係があります。どのような関係があるのかを、医師監修記事で、わかりやすく解説します。

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寝不足やストレスでめまいが起きる?
生理が原因でめまいが起きる?どんな特徴?生理前でも?
寝不足でめまいが起きる?どんな特徴?
ストレスでめまいが起きる?どんな特徴?
疲れでめまいが起きる?どんな特徴?

生理が原因でめまいが起きる?どんな特徴?生理前でも?

生理の前や生理中にめまいが起こるケースがあります。生理前のめまいと生理中のめまいは原因が異なる場合があり、主に生理前のめまいはホルモンバランスの影響、生理中のめまいは貧血などの影響が強いと考えられます。

排卵後から生理までの期間は女性ホルモンのうち「プロゲステロン」という種類のホルモンが多く分泌されます。プロゲステロンは身体に水分をためる働きがあり、身体がむくんだり、水分の代謝が悪くなる影響で、頭痛やめまいが起きやすくなる場合があります。生理中は血液が失われるため、貧血がちになる方が多く、ふらつきや頭痛、めまいが起こるケースが多いようです。

生理前のめまいや頭痛の場合はホルモンバランスを整える漢方薬やピルの内服により症状が改善される場合が多いです。生理中の貧血によるめまいや頭痛の場合は、貧血の治療を優先して実施し、めまいの症状も起こらない状態にすることを目指します。

寝不足でめまいが起きる?どんな特徴?

寝不足でめまいが起こる場合があります。十分な睡眠がとれないと、身体の様々な機能を調節する「自律神経」という神経の働きが乱れてしまい、めまいの他、血圧異常や食欲がない、吐き気、下痢、腹痛など多彩な症状が起こることがあります。

寝不足によるめまいはフラフラ、クラクラするような感じのめまいが多く、めまいの薬を使用してもあまり良くなりません。しっかりと睡眠をとることが最も大切です。

ストレスでめまいが起きる?どんな特徴?

病院で検査しても異常が見つからず、「原因不明」と言われるめまいの多くがストレスに関連している可能性があると言われています。ストレスが強い状態が長期間続くと、身体の様々な機能を調節する働きをもつ「自律神経」という神経が異常をきたし、身体に不調が現れることがありますが、めまいも自律神経の不調によって起こる可能性があるのです。

ストレスそのものによるめまいは、通常フラフラ、クラクラするめまいの事が多いのですが、ストレスにより耳に異常をきたした場合はグルグル回るようなめまいが起こることもあります。

特にめまいと一緒に耳鳴り、難聴、耳がつまった感じが出現した場合は、ストレスにより「突発性難聴(とっぱつせいなんちょう)」などの耳の病気が起こっている可能性が高く、すぐに耳鼻科で検査や治療を受ける必要があります。

疲れでめまいが起きる?どんな特徴?

疲労によりめまいが起こる場合があります。疲労が蓄積することによるストレスや肩こり、首の筋肉の張りなどによってめまいが起こると考えられており、フラフラ・クラクラするようなめまいが見られます。疲労によるめまいは、しっかりと休息をとることが、どんな治療よりも効果的です。また肩こりや首の張りなどの筋肉の緊張が原因となっている可能性があるため、ゆっくりお風呂に入って血行を良くしたり、水分を補給することで症状が改善される場合もあります。


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めまいと生理、寝不足などの関係についてご紹介しました。めまいを感じて、不安を感じている方や、疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?「病院に行くまでもない」と考えるような、ささいなことでも結構ですので、活用してください。

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