胃下垂の原因と予防方法 なる方法がある?メリットはない?

  • 作成:2016/09/20

胃下垂は、筋肉や脂肪の少ないことが原因となる可能性があります。「やせられるのでは」と考えている方もいるかもしれませんが、胃下垂になるメリットはあるのでしょうか。予防方法を含めて、医師監修記事でわかりやすく解説します。

アスクドクターズ監修医師 アスクドクターズ監修医師

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胃下垂の原因は何?先天的?後天的?

胃下垂は、一般的に胃を支える筋肉や脂肪の少ないやせ形の女性に生じやすいと言われています。そこに、暴飲暴食や疲労などのストレスが加わると、胃の動きが悪くなり、胃に溜まった食物によって、徐々に胃を支えている筋肉に負荷がかかっていきます。その結果、胃が下の方に垂れ下がっていき、「胃下垂」の状態となります。原因としてはストレスなど心因的な要素も強いですが、妊娠や胃がんによる胃切除後や、ダイエットで急に痩せてしまった場合なども挙げられます。

よく胃下垂になると痩せられると思っている方もいらっしゃいますが、それはまったく逆です。胃下垂だから痩せられるのではなく、「痩せたから胃下垂になる」ということをぜひ理解してください。

したがって、先天的な素因としてやせ形で高身長の女性に発症しやすく、胃に負荷がかかったり、妊娠やダイエットなどのきっかけでも発症の一因になると言えます。

胃下垂になる方法がある?なるメリットがある?

胃下垂の人は太りにくいというイメージから胃下垂になりたいと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、胃下垂になることは本当に良いことなのでしょうか。

胃下垂の傾向として、筋肉や脂肪の少ないやせ形の女性に多いという特徴があります。つまり、筋肉や脂肪の量が少ないために、胃を支えておくことができず、胃が落ちてきてしまっているとも言えます。逆の言い方をすると、腹筋を落として、脂肪を減らしていけば、胃下垂になりやすくなるかもしれません。

しかし、胃下垂になることにメリットはまったく無いと言えます。筋肉量の減少は、姿勢が悪くしたり、体力が落ちるといったデメリットもあります。また、「胃下垂によって痩せる」と考えている方もいらっしゃいますが、そもそも順序が逆で、痩せたから胃下垂になってしまったということなのです。

胃下垂は、下っ腹が食後にぽっこりと出る以外にも、進行すれば胃痛や吐き気などの胃の不快感や胃の動きが落ちることで慢性的な冷え性を引き起こす、などさまざまな弊害が出てきます。 胃下垂に伴う症状を考えると、仮に痩せて見えたとしても、不健康そのものです。胃下垂になって痩せることを考えるのではなく、健康的な体重管理が大切です。

胃下垂には予防方法がある?

胃下垂は一般的に胃を支える筋肉や脂肪の少ないやせ形の女性に生じやすいと言われており、生まれつきの体質によるところが大きいです。普段は症状がなく生活されている人も多いですが、ストレスや暴飲暴食、疲労などが引き金となって胃の働きが弱くなって症状が出現してしまいます。したがって、バランスのとれた食生活や規則正しい生活習慣を心掛け、精神的にストレスをかけないことが予防策であると言えます。 また、胃下垂は急激なダイエットや出産をきっかけとして発症することもあり、過度なダイエットは行わないことも大切です。偏った食事によるダイエットは筋肉や脂肪を落としてしまい、内臓を支えられなくなる原因ともなります。


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胃下垂の原因や予防方法などについてご紹介しました。身に覚えのない胃の不調に不安を感じている方や、疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?「病院に行くまでもない」と考えるような、ささいなことでも結構ですので、活用してください。

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