今シーズンのインフルエンザワクチン、「接種予定」は約6割
- 作成:2021/11/04
例年10月からワクチン接種が始まるインフルエンザ。昨シーズンは大きな流行を見せずに終わりましたが、今シーズンはまた異なる様相になると考える人もいます。そこでAskDoctorsでは、全国の会員にインフルエンザワクチン接種についてのアンケートを実施しました。
この記事の目安時間は6分です
例年に比べて接種率に大きな変化はない?意識面の変化は
まず、普段のインフルエンザワクチンの接種状況を伺ったところ、52.5%の半数以上の方が「毎年接種している」と回答しました。「毎年ではないが接種している」は20.9%、「接種していない」は26.6%で、4分の1の方はインフルエンザワクチンを接種していないことがわかりました。
インフルエンザワクチンは毎年接種していますか?(n=316)
次に新型コロナウイルスが流行した昨年の接種状況もお伺いしました。昨年インフルエンザワクチンを接種した方は58.9%で、「毎年接種している」と回答した割合を上回っています。「毎年ではないが接種している」と回答した方の中で昨年接種した方がいたと思われます。
昨年はインフルエンザワクチンを接種しましたか?(n=316)
インフルエンザが昨シーズン流行しなかったこと、今年は新型コロナワクチンの接種があったことから、インフルエンザワクチンの今シーズンの接種予定に影響はあるのでしょうか。
調査結果は下記のグラフで、「接種予約済み」が25.9%、「接種する予定」が33.2%で、合わせて59.1%の方が接種する意向であることがわかりました。去年とは0.2%しか差がなく、インフルエンザワクチンを接種する意向に変化はほとんどないようです。
※寄せられたコメントによると「接種予約済み・接種する予定」には「接種済み」の方も含まれています。
今年インフルエンザワクチンを接種する予定ですか?(n=316)
例年と比べてインフルエンザワクチンの接種意向の割合には大きな変化ありませんでしたが、接種をするかどうかの理由を見ると、新型コロナウイルスの流行やワクチンに関係のあるコメントも見られました。
それぞれの回答を選んだ理由についてのコメントを一部ご紹介します。
【接種予約済み】
- 医療職だから職場で接種(女性、50代)
- 早目に対策をしたいからです。(女性、70代)
- 重症化予防(男性、30代)
- 毎年打っているので、打たないと言う選択肢はないです。(女性、50代)
- 小さい子もいるから(女性、30代)
- 罹ったときに症状が重かった為(女性、40代)
- 掛かりつけのクリニックで毎年お願いしている。小さな孫がいて世話をしているので移さないように。(女性、60代)
- ワクチン接種しても毎年家族かインフルエンザになるが軽症である(女性、50代)
- 2年しない年に、両方インフルエンザに感染したので。(女性、60代)
- 基礎疾患があるため(女性、40代)
- インフルエンザが大流行すると言われているから(女性、50代)
【接種する予定】
- コロナ禍も落ち着き、今度はインフルエンザの方が広まる可能性が高いと判断したので。(男性、50代)
- 毎年接種している、今年は大流行の兆しもあるため(女性、50代)
- コロナと重なるとこわいから(女性、40代)
- 冬に子供ができる予定。なるべくリスクを低くしたい。(男性、40代)
- 高齢者だから(男性、60代)
- 流行したら恐い!!(女性、60代)
- 保険(女性、40代)
- 人と関わる仕事が多いため(女性、40代)
- かかると大変だから(女性、40代)
- 喘息があるから風邪引くとつらいので必ずします(女性、60代)
- 基礎疾患があるため(男性、40代)
【接種しない予定】
- マスクと手洗いとうがいで防げる。インフルエンザの予防接種は型に当てはまらないと効果がないとのことなので(女性、40代)
- これまでしたことがなく、特に問題もなかったため(女性、40代)
- 予約がとれなかったから。(女性、40代)
- 罹患しても死ぬ確率が低いから(女性、30代)
- コロナワクチン後の副反応が酷く、ワクチン自体の不安感が出てきてしまったから。(女性、40代)
- マスクの生活が続くので大丈夫との判断。昨年はインフルエンザはほとんど聞かなかったし…(男性、60代)
- コロナ禍、マスク着用、アルコール頻繁にしようなどふだんから感染対策をしており風邪も最近ひかないため(女性、50代)
- 接種してもかかり重症化したから。(男性、10代以下)
- いつも熱と腕が腫れ上がるため(女性、30代)
- アレルギーがあるから(女性、30代)
- 特効薬があるから(女性、50代)
- 流行はなそうだから(男性、50代)
- コロナワクチン後遺症あり(男性、40代)
【未定】
- 過去に副反応連続で出たので(女性、40代)
- インフルエンザはそれほど流行っていないと聞いているから(男性、20代)
- ワクチン足りないらしいから(女性、40代)
- 薬のアレルギーがあり打てない(女性、50代)
- お金がかかるから(女性、40代)
- コロナで相当気をつけているから。(男性、70代)
- ワクチンの副反応が気になる。(女性、40代)
- ワクチンが不足しているから、コロナ対策でマスク手洗いしているので感染の可能性が少ない気がするから(女性、40代)
- 去年からのコロナ禍で控えている(男性、70代)
接種予定の方々の理由として多かったのは、医療従事者など仕事の関係で接種することになっていることや、毎年受けていて習慣になっている、小さな子どもがいる、というコメントでした。
接種しない予定や未定の方々は、コロナの関係もあってマスクや手洗いなどの感染対策をしているからという意見が多く寄せられました。また、新型コロナワクチンでも話題になった副反応を気にする声も挙がっていました。
本アンケートの結果からはインフルエンザワクチンを接種する割合に大きな変化は見られないものの、新型コロナウイルスの流行によって感染症対策への意識やワクチンの副反応に対する意識などに変化が起きている側面はあるようです。
調査概要
調査期間:2021年10月23日(土)~10月28日(木)
調査方法:AskDoctors WEBサイトでアンケートフォームに回答
調査対象:AskDoctors会員
回答者数:316名
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