フォローアップミルクはもういらない?フォローアップミルクの役割は
- 作成:2021/12/29
AskDoctorsに寄せられたお悩みをマンガで紹介し、医師からの回答を紹介する本シリーズ。今回ご紹介するのは、フォローアップミルクについてのご相談です。
この記事の目安時間は3分です
【今回のお悩み】
1歳になる息子(10kg、74cm)に1日1回お風呂上がりにフォローアップミルクを飲ませていますが、200ml一気に飲み干したあと毎回大泣きします。
離乳食は毎食しっかり食べているのでフォローアップミルクはもうあげなくても良いのでしょうか?また、便がゆるくなることが多いのですが、鉄分の摂りすぎでしょうか?
宜しくお願い致します。
【医師の回答】
お疲れ様です。心配ですね。
フォローアップミルクを飲んだ後に、毎回大泣きする理由は、お腹が空いているからでしょうか。離乳食を増やして様子を見るのも良いかもしれません。
フォローアップミルクには、乳児期後半から幼児期に不足しやすい鉄やカルシウムが多く含まれています。離乳食だけでは摂りにくい栄養素(鉄分・ビタミン・カルシウム・たんぱく質・マグネシウムなど)を補充するためのものとして開発されました。
また、離乳食がご飯やパンばかりで肉や魚などのたんぱく質が少ないなど、バランスが心配な場合の補充としてフォローアップミルクを利用することも可能です。
このような役割から、フォローアップミルクをやめる時期についての決まりはありません。離乳食を十分食べているのであれば、フォローアップミルクは必要ないと考えます。
便が緩くなるのは、鉄分の摂りすぎとは関係ないと思いますが、明らかな理由は分かりません。フォローアップミルクをやめてみたり、食べるものを変えてみるなどして様子を見ていただければと思います。
参考文献
・堤ちはる フォローアップミルクはいつからはじめて、いつ頃やめればよいですか 小児科診療 75(11); 1873-1874, 2012.
・児玉浩子 幼児の栄養:フォローアップミルクを見直そう 小児科臨床 69(11): 1893-1899, 2016.
千葉の小児科医
小児科専門医
関西で生まれたが、現在は関東で小児科医として勤務。
趣味は読書、映画鑑賞、旅行など。
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