小学校高学年~中学生の勉強がはかどる? 楽しく使えて機能的な心がおどる文房具
- 作成:2022/11/19
こんにちは。外科医ちっちです。 私は子どもの頃から、文房具が好きです。今でも、時間が許せば文房具の展覧会や新作展に行きます。もういい年のおっさんになりましたが、文房具を前にするとワクワクします。握り心地のよいペン、筆滑りのよいノート、なめらかに消せる消しゴム……。道具の使いやすさによって、快適さや楽しさ、効率はアップします。今回は、文房具大好きな私が、小さなおとなである小学校高学年~中学生に向いていると思う文房具を紹介します。発達障害の子ども向けかもしれませんが、一般の方にもきっとお役に立つことと思います。
この記事の目安時間は3分です
通学リュックの「使いにくいさ」対策
長女(中学1年生)の通う公立中学校は、どんなリュックで通学してもOKです。自由で融通がきくのはありがたいのですが…。
通学リュックの問題点
- たいていのリュックは形が崩れる
- ドラム型リュックは底が深く、奥底で物が行方不明になる
↓
プリント、消しゴム、シャーペン、リップクリーム、体操服etc.
- チャック式が辛い
↓
チャックを閉めるというその手間が難しい。よくチャック全開で帰宅します。ある日こんなことが起こりました。大雨+チャック全開=教科書水浸し=自費で買い替える。
ランドセルがいかに素晴らしい荷物入れだったかを思い知ります。形が崩れない・防水・小分けポケット・かぶせ式ふた。最近、モンベルが小学生のランドセル代わりにリュックを販売すると発表しましたが、中高生用にも販売して欲しいと切実に思います。
しかし、いくらランドセルがよくても、中学生は使いません。そこで工夫が必要になります。
対策1)『カバンの骨』
皆さんはこの商品をご存じでしょうか。リュックに形を作る道具です。
このように組み立て、カバンの底にセットします。 底面が広がり見やすくなりました。
しかし、残念ながら重量のある教科書をパンパンに詰め込む長女が使うと、カバンの骨が崩れてしまいます。このかばんの骨が合う人もいると思うので、案として紹介しました。
対策2) プリントは教科ごとの「B4ファイル」で仕分け
プリントなどを挟むクリアファイルは、A4の紙がゆとりをもって入るように、ひと周り大きいB4ファイルが最適です。たとえば「国語はすべてこのファイルに入れる」というたった1つのルールをつくる。たったこれだけのことで、視覚的にスッキリし、管理しやすくなります。
おしゃれを気にする高学年に、ぴったりなペンケースは?
小学生におすすめのペンケースは、シンプルで使いやすい「トップライナー」(レイメイ藤井)ですが、長女は高学年になるにつれて「オシャレなもの」を欲しがるようになりました。
機能性でなく、おしゃれ性を取り入れたい、背伸びしたい高学年にオススメなペンケースは、ペンスタンドタイプの「デテクール」(レイメイ藤井)です。頑丈で中身が見つけやすいだけでなく、かわいらしいデザインです。
猫背を改善するブックスタンドを導入!
姿勢がすぐに猫背になる我が子たち。小学校も高学年になると「問題集を見る→ノートに答えを書く」という流れが増えます。そのため、机の上に置いた問題集に覆いかぶさるような姿勢になってしまいがちでした。それを改善するため、本用のスタンド「ブックメイト」(レイメイ藤井)を購入しました。自分好みの角度に合わせて本を立てられるので、問題集に覆いかぶさることは減りました。
勉強の「時間制限」「〆切り」感覚を養うグッズ
子どもたちが高学年になると、数検、英検、漢検と、定期的に試験を受ける機会が増えました。そうなると大切なのが「時間内に」解くこと。今までの学習とは違い、速さと正確さが同時に求められようになりました。
発達凸凹のある我が家の3人にとっての問題点は「目に見えないものはわからない」。
特に『制限時間』や『締め切り』の感覚はかなりアバウトです。
また、時計を目の前に置いていても、夢中になると目に入らなくなります。
そこで役立つのが「スタディタイマー」。普通のキッチンタイマーと違い、1/100秒計測が可能だったり、日にちのカウントダウンができたりと、勉強の時間管理に特化されたグッズで、時間を視覚化してくれます。いろいろなメーカーから発売されていますが、わが家では「ラーニングタイマー」(ドリテック)を使用しています。
最近の使い方は…
- 「単純計算問題を解くとき」→0.1秒刻み
- 「試験まであと15日」→試験までの日数を教えてくれる
- 「図書館や夜に使うとき」→音ではなくランプがピカピカに変更
- ボタン部分が大きいので押しやすい
- スマートフォンの画面ロックのように、カバンに入れているときに誤作動しないようロックがかけられる
勉強以外にも、普段から時間を意識して行動する練習にも使えます。
いつもそうですが、すべてはちょっとしたことなのです。
ちょっとした道具の工夫で生活のしやすさが変わります。今回は文房具というよりも、学習の時にあればよいグッズを紹介しました。わが家は、子どもたちと文房具屋さんで手に取って一緒に選ぶのですが、書くのが大嫌いな長男は万年筆の心地よさに気が付きました。
自身が苦手だなと思うことでも、色々な道具を試すことで「意外となんとかなる」という経験を積み重ねていきたいです。
外科医師。妻(看護師はっは)と発達障害3児の育児中。記事中のイラストは、看護師はっはが担当。著書『発達障害の子を持つ親の心が楽になる本』(SBクリエイティブ)が2024年9月発刊予定。
・ブログ:「うちの凸凹―外科医の父と看護師の母と発達障害の3姉弟」
・ブログ:「発達障害の生活は試行錯誤で楽しくなる」
・note:https://note.com/titti2020/
・Twitter:@surgeontitti
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