マイコプラズマ肺炎の自然治癒・入院の可能性と予防方法

  • 作成:2016/01/28

マイコプラズマ肺炎は、実は薬を使わずに自然に治ってしまうこともあります。したがって、入院の必要性はまず出てこないと考えてよいでしょう。予防方法を含めて、専門医師の監修記事で、わかりやすく解説します。

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自然治癒の可能性

マイコプラズマの初期はいわゆる風邪症状と区別がつきづらいです。マイコプラズマ肺炎が疑われた際、一般内科を受診すれば、血液検査や抗原検査、胸部レントゲン撮影などをすることが多いです。診断された場合、重症でなければ通院しながら、抗生物質を飲んで、治癒を目指します。しかし、マイコプラズマ肺炎は基本的には自然に治癒する病気ですので、必ずしも抗菌薬の必要ななく、まずは体力を回復させ、水分と栄養をしっかりとり、休養することが大切です。

基本的には入院は必要ない

治療薬としては、「マクロライド系」と呼ばれる抗菌薬(エリスロマイシン、クラリス、ジスロマックなど)が処方されます(治療はhttps://www.askdoctors.jp/articles/200131で詳しく解説しています)。発症初期ですと、効きにくい場合もありますが、適切な時期に投与されると、2日から3日で熱は下がります。基本的に入院治療は必要ありませんが、子供で喘息発作を合併したり、症状が軽快せずに長引く場合には入院を必要とする場合もあります。

予防接種はない どう予防?

現在のところマイコプラズマ肺炎に有効な予防接種はありません。流行する季節には手洗いやうがいをし、マスクを着用すること、患者との接触をできるだけ避けることが大切です。

流行するシーズンにはできるだけ人混みを避けましょう。予防的にマスクを着用することも大切ですが、潜伏期間が1週間から2週間あるため、自分が感染している場合、他人に移してしまう可能性もあります。そのため、咳やくしゃみは人のいないほうにするなどちょっとした気遣いも感染をひろげないために大切です。

また、家庭内でマイコプラズマの感染者が出てしまった場合、手洗いやうがい、マスクなどの予防の徹底とともに、同じ部屋で寝ないことも有効です。子供が感染してしまった場合には難しいかもしれませんが、感染者と同室で寝ていた人の方が感染しやすいとの報告もあります。



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