脂漏性皮膚炎(湿疹)と似た病気に注意

  • 作成:2016/01/05

脂漏性皮膚炎は診断が難しく、他の病気と間違われることがありますので、よく知らずに「脂漏性皮膚炎だ」と自己診断すると、リスクがあります。どのような病気と間違われるのかを、医師監修記事でわかりやすく解説します。

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尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎の可能性も

脂漏性皮膚炎は尋常性乾癬(かんせん)やアトピー性皮膚炎と区別がつきにくいことがあります。顔面のみの発疹であるときは酒さ様皮膚炎、接触性皮膚炎の可能性を考える必要があります。

尋常性乾癬は、多量のフケそして皮膚の赤みがあり、フケはどちらかというと白く灰色がかっているのが特徴的です。尋常性乾癬はステロイドを含む薬を塗っても脂漏性皮膚炎の場合ほど良くなりませんので、抗炎症剤の効果をみて診断を考えることもあります。

酒さ様皮膚炎は、主に顔で発症しており、毛細血管拡張による赤みを伴った皮膚炎が出て、ほてりがあります。酒さ様皮膚炎はステロイド外用により悪化します。

接触性皮膚炎は、使用している製品に対するアレルギー反応ですので、検査することで判明します。

アトピー性皮膚炎を発症している方では、その一環として脂漏性皮膚炎を発症している場合があります。アトピー性皮膚炎は、ひどい痒みを伴っており、皮膚が重なる部分(肘の内側、膝の内側と外側、首の後ろ側など)で症状がひどく慢性化しています。アトピー性皮膚炎の場合はIgE数値(体のアレルギー体質を見る検査)が高いため血液検査で判明します。

脂漏性皮膚炎と似た病気などについてご紹介しました。もしかして脂漏性皮膚炎かもしれないと不安に感じている方や、この病気に関する疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?

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