足以外に出る水虫の種類 手、爪、頭、陰部に発症?呼び方が違う?

  • 作成:2016/02/02

「水虫」と行くと、足をイメージする方が多いと思いますが、水虫の原因となる菌による症状は、爪、頭、陰部などにも起きます。足以外に起きた場合、一般的に「水虫」という病名は使いませんが、治療は同じです。病名を覚えておけば、過度に心配する必要がなくなるのではないでしょうか。

アスクドクターズ監修医師 アスクドクターズ監修医師

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起きる場所で名前が変わる「水虫」

白癬(はくせん)菌が原因で起きる水虫ですが、繁殖する箇所が異なると呼び名も変わります。

・足で発症する場合は「水虫(足白癬)」 ・爪の中で繁殖している場合は「爪白癬」 ・身体の場合は「体部白癬(別名:たむし、ぜにたむし)」 ・頭の場合は「頭部白癬(別名:しらくも)」 ・股間の場合は「股部白癬(別名:いんきんたむし)」

診断は、ピンセット、ハサミ、メスなどで皮膚がはがれかけている角質や水ぶくれなどを採取し、顕微鏡検査あるいは培養検査を実施して確定します。どの白癬も皮膚科を受診してください。いずれの治療も水虫と同様、抗真菌薬を用います。

体部白癬(たむし、ぜにたむし)の概要

体部白癬(たむし、ぜにたむし)は、顔、胸、背中、太もも、腕などに白癬菌が感染して、症状が出ます。強いかゆみを伴う虫刺されに似たような赤い皮膚炎が現れ、徐々に皮膚炎が輪を描くように周囲へ広がっていき、最も外側の部分が少し盛り上がります。かさかさとして皮がむけたり、水ぶくれができることもあります。

頭部白癬(シラクモ)の概要

頭部白癬(シラクモ)は、頭に白癬菌が感染している場合ですが、大人より子どもで多く見られます。患部が赤くはれあがり、円形状の斑点ができて、角質が多量にはがれ落ちます。治療せず放置しておくと、患部の化膿、脱毛などがおきます。通常は内服薬(飲み薬)で治療します。

股部白癬(インキンタムシ)の概要

股部白癬(インキンタムシ)は、股間の周辺(性器や臀部<お尻>)に、強いかゆみを伴う赤い皮膚炎ができます。性差では男性のほうが多く発症している傾向があります。白癬菌は感染しますので、性交渉で感染することもありますので注意してください。



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