皮膚科で出る水虫の薬の効果、副作用 ステロイドも使う?なぜ?
- 作成:2016/02/02
水虫の治療薬として病院の皮膚科で出される薬には多くの種類があります。正しい知識を得て、医師と相談しながら使うようにしましょう。水虫の治療で主に使われるのは抗真菌剤ですが、時にはステロイド剤も炎症を抑える目的で使われることがあります。
この記事の目安時間は3分です
水虫は何科?保険適用?
水虫は病院の皮膚科で治療できます。
病院でかかる費用は、診察代および薬局での薬代に健康保険が適用されますので自己負担3割です。
水虫の処方薬の塗り薬はどんなもの?
水虫治療の塗り薬は現在では1日1回塗るタイプの薬が主流となっていて、以下のような種類があります。
・ルリコナゾール
・ラノコナゾール
・ネチコナゾール
・ケトコナゾール
・ビフォナゾール
・エフィナコナゾール
・アモロルフィン
・リラナフタート
・ブテナフィン
・テルビナフィン
種類がたくさんありますが、いずれも水虫の原因となる「白癬菌(はくせんきん)」の細胞膜を構成する「エルゴステロール」と呼ばれる物質の合成を阻害し、白癬菌を死滅させます。
なお、リラナフタート、ブテナフィン、テルビナフィンは「白癬菌」に対しては良く効きますが、他の種類のカビである「カンジダ」への効果が劣ることがわかっています。
新しいエフィナコナゾールとは?
飲み薬を用いることができない場合や、症状が軽度の場合には、「エフィナコナゾール」の塗り薬が処方されています。エフィナコナゾールは、2014年から病院で処方されるようになった軽度の爪水虫(爪の水虫)専用の塗り薬です。爪の内部まで薬が浸透する設計になっています。ただ、進行した爪の水虫では効果がみられないことがあります。
水虫の処方薬の塗り薬の副作用は?かぶれが起きる?
水虫の治療では、皮膚のかゆみをしずめたい、あるいは皮膚のただれや皮のはがれを抑えることが治療のまず初めの目標となるでしょう。外用治療、塗り薬のトラブルとしては、ときに接触性皮膚炎、刺激感、かゆみ、発赤、紅斑などの反応が現れることがあります。
特に、状態の悪い皮膚に抗真菌剤を塗ると、薬の刺激で皮膚の状態がもっと悪くなる可能性が高くなります。人によっては、塗り薬にかぶれてきて、小水泡(小さな水ぶくれ)が多発してとてもかゆくなることもあります。さらに、ジクジクしたところに細菌感染が起こると、患部がはれて痛くなることもあります。
水虫の薬によるかぶれの症状を水虫の悪化と誤解して、そのまま外用治療を継続すると、問題になることがあります。気になる方は、一度、使用をやめて、医療機関を受診するようにしましょう。
ステロイドを使うことがある?
水虫の治療でステロイドを使うこともありあます。具体的には、皮膚の状態が悪い場合は、まず抗生物質を内服したり、ステロイドにて皮膚の炎症を抑える治療を行います。皮膚の状態が改善してから、抗真菌剤を用いることとなります。
抗生物質やステロイドは皮膚の状態の改善が目的であり、水虫の原因となる「白癬菌」を死滅させる効果はありませんから、タイミングをみて抗真菌剤に切り替えることになります。受診の際の医師の指示にしたがうようにしましょう。
水虫の処方薬の飲み薬はどんなもの?
爪水虫の治療には、内服薬(飲み薬)として「イトラコナゾール」や「テルビナフィン」が使われます。ただ、飲み薬が適さない場合もありますので、気になる方は、医療機関で、自分の水虫のタイプと処方される薬に期待される効果などについて、聞いてみるのもよいでしょう。
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水虫の病院の皮膚科で出される薬についてご紹介しました。もしかして水虫かもしれないと不安に感じている方や、この病気に関する疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?
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