自分でできる水虫の予防と対策 靴を干す?タオル共有は?軽石や民間療法には注意を

  • 作成:2016/02/02

水虫の予防と対策としては原因となる菌が増殖しないように、石けんを使うなどして清潔な環境を保つことが大事です。靴については、毎日同じものをはかないようにしたうえで、はいていない靴を天日干しするなどの対策が効果的です。生活の中でできる対策や民間療法の是非も含めて、専門医師の監修記事で、わかりやすく解説します。

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自分でできる水虫の予防方法とは?

水虫の感染予防、再発対策の項目

白癬菌というカビの一種が原因となる水虫に対して、ご自身あるいは家族全員で毎日実行できる水虫の感染予防と再発防止対策は以下の通りです。

・毎日足、特に指の間を石鹸でしっかり洗う
・タオルで足の指と指の間の水分をしっかりふき取る
・患部を清潔に保つ
・外出先や職場で足に汗をたくさんかいた場合は、ふき取ったり、靴下を交換したりし通気をよくする
・靴下はナイロン製よりコットンを使用する(汗の吸収性がよいため)
・5本指ソックス(足の指と指がくっつかないため蒸れを防ぐことができ、感染しにくくなります)
・毎日同じ靴を履かず、毎日交代させ、使用していない靴は乾燥させる
・塗り薬は足の裏全体に塗る

・治ったようにみえても菌が残っている可能性があるため最低でも約1か月、症状によって2か月あるいは3か月間使用を継続する
・家族のメンバーで水虫を発症している方がいる場合は、バスマットを別にする、タオルを共有しない
・カーペットや畳や布団を常に掃除機でしっかり掃除する(剥がれ落ちた角質が除去可能)

軽石には注意

水虫の感染予防や再発防止のポイントは、白癬菌が好む環境と感染しやすい環境を排除することです。足を毎日石鹸で洗うことは基本です。石けんは皮膚に付着している汚れや汗を洗い流してくれます。毎日しっかり足の指と指の間および足の裏を洗ってください。ただし、薬用石けんは皮膚が弱い方はかぶれる可能性が高いため注意してください。

また、洗いすぎにより角質を傷つけてしまうと白癬菌が角質へ入り込みやすくなるため、軽石などを使用することも避けてください。

民間療法にも注意

「ティーツリーオイル」など、さまざまな民間療法が流行することがありますが、効果が証明されたものはありません。水虫は普通の治療で治る病気ですので、紫外線治療や民間療法はお勧めしません。

靴は毎日変えるのが良いか・・・

あまりにも感染を気にしすぎて日々神経質になることはありませんが、一度水虫を発症してしまった方は、靴の取り扱いには多少気をつけてみましょう。新しい靴に買い替える必要はなく、洗浄や除菌によって、できるだけ靴の中を清潔に保つのが良いでしょう。毎日靴を交換し(毎日同じ靴をはき続けないでください)、はいていない日は日干しをして常に靴の中を乾燥させ、汚れを払って、靴の中を常に清潔に保つ習慣をつけると、予防・再発防止につながる可能性があります。



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