水虫の市販薬の種類と効果 石鹸やアルコールは効く?セルフケアできないタイプも解説

  • 作成:2016/02/03

水虫の市販薬には多様なタイプがあります。スプレータイプのものはアルコールが含まれていることもあり、爽快感があるといった特徴があります。自分の希望に合わせて選ぶとよいでしょう。市販の薬用の石けんの効果や爪水虫の際の注意点を含めて、専門医師の監修記事で、わかりやすく解説します。

アスクドクターズ監修医師 アスクドクターズ監修医師

この記事の目安時間は3分です

水虫の市販薬の効果を知ろう

アルコールには期待できない

「水虫にもアルコールが効くのでは?」と思っている方がいるかもしれません。残念ですが、アルコールは雑菌には消毒効果があるのは事実ですが、水虫には効果が期待できません。原因となる菌に効果のある適切な抗真菌薬を用いて治療することが必要です。

セルフケアできるタイプとできないタイプとは?

「小水疱型水虫(小さな水ぶくれができるタイプ)」と「趾間型水虫(足の指と指の間にできるタイプ)」を発症した場合は、市販薬を使用しながらセルフケアをすることは可能です。

ただ、「角質増殖型水虫(足の裏がかさかさになるタイプ)」や「爪水虫(爪にできるタイプ)」は市販薬では治りにくいです。また「水虫だろう」と思いこんでいても、水虫と似た他の疾患であったりすることもあります。

市販薬を2週間使用しても効果がない場合や、身体の他の箇所に皮膚炎などの皮膚の異常が発症した場合は、皮膚科を受診した方が良いでしょう。

水虫の市販薬(薬局で入手できる薬)はどのようなもの?

現在、市販薬されている水虫の治療薬は、塗り薬のみです。配合が許可されている成分は、「ブテナフィン」「テルビナフィン」「アモロルフィン」「ラノコナゾール」「ネチコナゾール」と呼ばれるものです。どれも病院で処方される塗り薬に含まれている成分と同じです。

市販されている水虫は「塗り薬」といっても多様です。軟膏(なんこう)、クリーム、スプレータイプ、液体、パウダータイプ、ゲルなどがあります。

皮膚の角質への浸透性が一番高いのはクリームです。使用感も、べとべとせずさらっとした感触のものが多く、刺激も少ないため、使いやすくなっています。

軟膏は刺激が最も少ないので、皮膚がひび割れているあるいはただれているときには軟膏を選択するのが良いでしょう。

スプレータイプや液体にはアルコールが含まれている場合が多く、スーッとする感覚を好みの方には人気があります。ただ、スプレータイプは刺激性があるため、状態の悪い皮膚には不向きです。

水虫治療薬の市場価格は、安いものは700円程度ですが、高いものは2,000円以上します。薬剤師と相談の上で購入する薬を決めるのが良いでしょう。

石けんの効果は?

水虫の治療を補助する石けんもあり、薬用石けんとして市販されていますが、水虫に直接効く成分が含まれているわけではありません。治療のためには、石けんに頼らず、水虫用の薬を使うようにしましょう。

ただ、足を清潔にしておくことは、水虫の予防には効果的であることは覚えておいてよいでしょう。



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