狭心症の予防 食事・運動の注意点、ストレス・喫煙のリスクを解説

  • 作成:2016/02/15

狭心症を予防するために、食事や運動が重要になってきます。塩分控えめの食事や適度な運動は、高血圧などのいわゆる「生活習慣病」の予防にもつながりますのでおすすめです。またストレスは狭心症の原因となる動脈硬化を進めるといわれていますので、ストレスをためない方法を考えておきましょう。なお、よく知られ得た喫煙もリスクですので、禁煙をこころがけましょう。

アスクドクターズ監修医師 アスクドクターズ監修医師

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看護師と話す患者

狭心症の予防方法 食事では塩分控え、食物繊維を

狭心症の大きな原因は、動脈硬化ですが、そのリスクに挙げられるのが高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙、肥満などのいわゆる「生活習慣病」と言われるものです。したがって、狭心症の予防には食生活の改善や運動がとても大切であると言えます。

まず食事についてですが、食生活の欧米化とともに「虚血性心疾患」(心臓に栄養を送る冠動脈が詰まったりして、心臓への血流が低下する病気)の患者数が増加傾向にあります。

最近では和食の良さが再評価されており、大豆など蛋白質(タンパク質)を多く含む食品や食物繊維、ミネラルの多い食品をバランスよく摂ることが大切です。具体的には塩分を控える、動物性脂肪を控えめにする、コレステロールの多い食品を控える、野菜を多く摂取するなどです。

高血圧の方は、塩分の摂取量を「1日6g未満」とすることが目標となりますが、日本人は平均で1日10g以上と塩分摂取が多いのが現状です。酸味や香辛料、だしをうまく利用して、薄味に慣れるようにしましょう。

また、脂質異常症(高脂血症)の方は食事のカロリーを制限するだけでなく、脂質の制限も重要であす。揚げ物を避けて、蒸し料理やゆでた料理をこころがけるなどして、脂を控えることが有用です。

運動の効果 軽めの運動も重要

また、肥満は高血圧や脂質異常症、糖尿病などにもなりやすいため、体重のコントロールも狭心症予防に非常に有用です。体重コントロールには食事だけでなく、運動が大切です。心臓の機能を高める上でも運動は有用ですので、できるだけ運動をするようにしましょう。

ただ、過度な運動は狭心症や心臓病を誘発する危険もあるので、軽めの運動が効果的です。息を止めて行うような重量挙げや短距離走などは避けたほうがよく、ジョギングや水泳など持続的な運動、いわゆる「有酸素運動」が効果的です。1日30分程度無理なく行うことが大切で、自分で続けられる目標設定をしましょう。

すでに狭心症や心臓病にかかっている方は医師に、どの程度の強度の運動を行ったら良いかを相談すると良いでしょう。

ストレスと動脈硬化の関係

ストレスには、さまざまな影響がありますが、交感神経を興奮させて血圧を上昇させたり、血液中のコレステロールを上昇させることで動脈硬化を促進させると言われています。したがって、睡眠をしっかり取る、仕事中に休憩を適度に取るなど自分なりに過度なストレスをかけないリフレッシュ方法を見つけておくと良いでしょう。

喫煙はやめるべき

最後に絶対に止めた方が良いのが喫煙です。喫煙は呼吸器系の病気(肺がん、COPD<慢性閉塞肺疾患、慢性的な気管支炎や肺気腫>)だけでなく、虚血性心疾患、突然死のリスクにもなります。まさに百害あって一利なしなのがタバコです。

さらに喫煙は狭心症の薬であるβ遮断薬の効果を弱める作用もあります。

禁煙はニコチンの依存性によってなかなか難しいですが、最近では禁煙外来など医療機関でのサポートも充実してきており、健康保険も適応されますので、喫煙している方は、ぜひ禁煙するようにしましょう。



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狭心症の予防方法についてご紹介しました。もしかして狭心症かもしれないと不安に感じている方や、この病気に関する疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?「病院に行くまでもない」と考えるような、ささいなことでも結構ですので、ご活用ください。

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