水いぼの症状とできる場所、水疱瘡との違い かゆい?痛い?
- 作成:2016/05/26
水いぼは、中心に芯があるのが特徴です。基本的には痛みやかゆみはありませんが、皮膚に炎症が起きるとかゆくなることがあります。化膿した場合の問題点や、水疱瘡との見分け方を含めて、専門医師の監修記事で、わかりやすく解説します。
この記事の目安時間は3分です
水いぼができる場所 できやすいところがある?顔にもできる?
水いぼは、手のひらと足の裏にできることはほとんどありませんが、それ以外の皮膚にはどこにでも生じます。ウイルスは患部を触ることにより感染しますが、手のひらと足の裏はウイルスが侵入する毛穴がなく、角質がとても厚いのでウイルスが侵入しにくいと考えられます。
水いぼは顔、四肢(手足)、躯幹(くかん、胴体部分)などにできて、1個できると、触ったりこすったりすることで、周りの皮膚に増えていきます。タオルでこすると感染しますから、お風呂では水いぼのあるところは最後に洗うようにして、使ったタオルは熱湯消毒をしておくのが良いでしょう。なお、お風呂につかって、お湯で感染することはありません。
水いぼの症状 かゆみはある?痛いこともある?
水いぼは、大人にできることもありますが、子供によくみられる病気です。水いぼは、直径数ミリ程度の半球状のいぼで、中央が少し凹んでいます。ツルツルして硬い質感ですが、強く挟んで圧迫すると潰れて中から白色の「芯」が出てきます。水いぼかどうか判断に迷うようなケースでは、潰した時にこの「芯」が出てくるかどうかが決め手になります。
こすったり触ったりすることで、少しずつ数が増えて行くのが水いぼの普通の経過で、小児では100個以上となることもあります。大人でも免疫力が著しく低下する病気があると、水いぼが多発したり直径1cm程度の大きないぼとなることがあります。
水いぼができても、通常は痛みや痒みはありませんが、時には水いぼのために周辺の皮膚に炎症が起こって皮膚炎となって、かゆくなることがあります。また水いぼの部分を触ったりして傷ができ、まれに細菌感染を起こすことがあります。その場合は赤くなって痛くなることがあります。
水いぼが化膿することがある?化膿の問題点
水いぼを触ったり、引っ掛けたりして傷ができると、細菌感染を起こして、化膿する可能性があります。ひどく化膿して赤く腫れてくると痛くなります。様子を見ていると、膿が自然に出て、うまくいくとその際に水いぼも自然に治癒することもあります。しかし、大きく腫れて痛みがひどくなれば、他の病気であることも考えられるため、病院を受診することが必要といえます。
水いぼと水疱瘡の見分け方
水いぼは硬く隆起して(ふくらんで)いて簡単に潰れることはありませんが、水疱瘡の水疱(すいほう、水ぶくれ)は薄くて柔らかいので容易に破れます。また水いぼでは数日単位で急速に増えることはなく、熱が出ることもありませんが、水疱瘡では数日で水疱が多発して、通常高い熱が出てきます。
「水いぼは治りかけに悪化する」は本当?
水いぼはできてからしばらくすると、体に入った異物を排除する機能のをもつ「白血球」という血液の成分が反応を起こして、周辺に皮膚炎が生じることがあります。この皮膚炎は痒みがあり、赤みが出てくることもあって水いぼが悪化したように思うこともあるかもしれません。今のところ、この反応が起こることが、水いぼの治癒につながるかどうかは、はっきりと結論は出ていません。
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水いぼの症状や症状が出る場所などについてご紹介しました。皮膚の症状に不安を感じている方や、疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?「病院に行くまでもない」と考えるような、ささいなことでも結構ですので、活用してください。
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