塊、ぽろぽろ、さらさら、粘り気あり、生臭い、酸っぱいおりものは病気?
- 作成:2016/06/02
おりものは、体の状態によって、さまざまに変化します。「かたまり」「ぽろぽろ」「さらさら」「粘り気」「生臭い」「酸っぱい」、おりものの意味と、病気可能性について、医師監修記事で、わかりやすく解説します。
この記事の目安時間は6分です
おりものの概要
かたまりのおりものが出た どんな可能性がある
かたまりのおりものが続くと?
かたまりで、色が赤、茶色、黒は要注意
要注意の器質的疾患
妊娠中の注意点
ぽろぽろのおりものが出た どんな可能性がある?
さらさら、水っぽいおりものが出た
水っぽいおりものは、がんの可能性も
粘り気の強いおりものが出た
粘り気の強いおりものが膿のようだと?
生臭いにおいのおりものが出た
酸っぱいにおいのおりものが出た
おりもののにおいの改善方法
おりものの概要
おりもの(「こしけ」とも言います)は、女性性器からの分泌物であり、医学用語では「帯下(たいげ)」と呼ばれます。おりものが出る場所は、子宮体部や子宮頸管(子宮の下方の管状の部分)、そのさらに下方に存在する膣、外部に存在する外陰や「前庭」と呼ばれる周辺部分など、様々です。おりものの性状は、性周期と共に変化し、排卵時や妊娠時、性的興奮時に増加します。色調は白色から透明ですが、長時間放置していると雑菌が繁殖し、黄色味を帯びてきます。においは無臭、もしくは少し酸っぱい感じがします。おりものの変化は、感染症や癌(がん)などの病気にかかっていることを示唆する可能性があるので、注意が必要です。いつもと異なるおりものが出る場合、病気かどうかを判断するには、そのかたさと色調、量、においが重要になります。
かたまりのおりものが出た どんな可能性がある
かたまりのおりものが出る場合、色が透明または白色、かたさがゼリー状であり、においが強くないものであれば、特に問題はないでしょう。このようなおりものが出るときには、排卵期である可能性があります。排卵期には、女性ホルモンである「エストロゲン」というホルモンの分泌が増加し、精子が子宮の中に入りやすいように頸管粘液(子宮の下部に存在する頸管から分泌される粘液)が変化します。具体的には、量が増加し、糸が引くような性状になります。この時期頸管粘液が固まると、ゼリー状のかたまりとなります。このようなおりものが、月経と次の月経の中間くらいに一時的に見られるような場合は、排卵期の生理的な変化である可能性が高いので、あまり心配する必要はありません。この時期は、妊娠しやすいタイミングである可能性が高いため、出産を希望する場合、あるいは逆に避妊している場合など、妊娠に関する希望があれば、おりものの変化に注意しておくと良いでしょう。
かたまりのおりものが続くと?
しかし、このようなおりものが続く場合は、排卵していない可能性があります。排卵期のあと、頸管粘液は、排卵後の卵子の袋(卵胞)が変化してできた「黄体(おうたい)」から分泌される女性ホルモン「プロゲステロン」により、粘り気を増し、量が少なくなっていきます。つまり、ゼリー状のおりものが続くということは、プロゲステロンが分泌されない、排卵が起こっていないということが示唆されます。月経のような出血がある場合でも、「無排卵周期症」という状態では、排卵がないにも関わらず、出血が起こります。ゆえに、月経があるというだけでは、排卵の有無に関する判断はできません。この無排卵周期症は、思春期や更年期、授乳期によく見られますが、たまに他の方でも見られる事があります。特に、月経不順である場合や、月経時のおりもの量や期間が安定しない場合には、無排卵周期症である可能性がありますので、一度産婦人科を受診する事をお勧めします。
排卵の有無は、基礎体温の測定により調べることができるため、心配であれば、毎日測定しておきましょう。無排卵周期症に関しては、若い女性の場合、自然と回復して、排卵が起こるようになることも少なくないため、特別な治療をせずに経過観察することもあります。ただ、貧血や月経不順で日常生活に支障がある場合や、不妊に悩んでいて出産を希望するような場合には、治療の対象となります。
かたまりで、色が赤、茶色、黒は要注意
また、かたまりのおりものの中で特に注意したいのが、色調が赤やピンク、茶色、黒である場合です。これらは、血液が混じったものや固まったものであり、不正性器出血を示唆するものです。月経の前後などに一時的に見られる場合なら、性周期の過程で増殖した子宮内膜がはがれたことによる生理的なものである可能性が高く、治療の必要はありません。また、月経周期の中間に数日のみのごく少量の場合には排卵期出血の可能性があり、心配ありません。通常の月経期間とは異なる時期に見られる、あるいは長期間認められるようであれば、性器から出血をきたしている可能性があります。
妊娠していない人で性器から出血をきたす場合には、性器の病変が原因で出血をきたしている「器質的疾患(きしつてきしっかん)」による出血と、明らかな病気による変化が存在せずに出血が認められる「機能性出血(きのうせいしゅっけつ)」があります。「無排卵性周期症」における出血は、機能性出血の一種です。機能性出血の原因で最も多いのは、ホルモンバランスの乱れによるもので、この場合には、ホルモン剤を用いて止血や子宮内膜の安定化を図ります。
要注意の器質的疾患
しかし、特に注意しなければならないのは、器質的疾患による出血です。これには、子宮膣部びらん、子宮頸管炎などのほか、腫瘍性の病気の可能性があります。腫瘍性の疾患には、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮頸管ポリープといった良性の疾患もありますが、子宮頸がんや子宮体がんなど、悪性の疾患も含まれます。以下では、これらの腫瘍性疾患について説明します。
【子宮内膜症】
子宮内膜組織が子宮内腔以外、異所性(本来とは違う場所)に発生・増殖し、はがれる際に出血を起こしたり、周囲の組織と癒着(本来くっついていないところが、くっつくこと)したりする病気です。子宮内膜が発生する部位としては、腹膜や卵巣、ダグラス窩(だくらすか、直腸と膣の間)に多く見られます。女性ホルモンであるエストロゲンに関連した病気であり、20歳から30歳代の女性によく起きます。症状としては、月経を重ねるごとに増強する月経時の痛み(月経困難症)や性交時の痛み、不妊があります。治療としては、経口避妊薬(いわゆるピル)を使用した症状を緩和療法や、黄体ホルモン剤を使用する積極的な薬物療法や、手術による病巣の除去があります。年齢や症状、出産を希望するかどうかにより、治療方法を選択します。
【子宮筋腫(粘膜下筋腫)】
子宮筋層に生じるこぶの様な良性腫瘍で、エストロゲン依存する「平滑筋腫」というタイプの腫瘍であり、30歳から40歳代の方によく起こります。筋腫が発育する位置によって、「粘膜下」「筋層内」「漿膜下」がありますが、この中で、不正性器出血に注意したいのが、粘膜下筋腫です。症状は、不正性器出血の他、月経時の出血の増加(過多月経)とそれに伴う貧血、月経時の痛み、不妊があります。治療方法には、手術による筋腫の摘出や、ホルモン剤による筋腫の縮小があります。
【子宮頸管ポリープ】
子宮の下部の出口に近い部分は、狭い管のようになっており、「子宮頸部(しきゅうけいぶ)」と呼ばれています。この子宮頸部の粘膜が頸管粘膜であり、子宮頸管ポリープは、この頸管粘膜が部分的に増殖して突き出たものです。子宮頸管ポリープは柔らかく充血しており、触れると容易に出血するため、月経の期間以外の時期や、性交時に不正出血が起こりやすく、この血液がおりものに混じることで、ピンク色や赤色、茶色に見えることがあります。治療方法としては、ポリープの切除を行います。小さなものであれば鉗子(かんし、はさみに似た医療器具)でひねり切ることができます。大きい場合には出血が懸念されるので、あらかじめ根部をしばって血流を止めるか、手術中や切除後に高周波電流やレーザーで焼却して止血を行います。子宮のポリープについては、https://www.askdoctors.jp/articles/200424で詳しく解説しています。
【子宮頸がん】
子宮頚部に発生した悪性腫瘍であり、女性生殖器癌の中で、最も頻度が高い(なる確率が高い)と言われています。子宮頸がんの発生には、「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルスの一部の型の持続感染(慢性的な感染)が関与しています。セックスを通じた性感染症としても注意がなされています。ワクチンの投与によって、感染を予防する事も可能です。症状としては、初期には無症状ですが、増殖することにより軽い接触で表面から出血する様になり、不正性器出血をきたすようになります。不正性器出血により、赤色や褐色、ピンク色など血液の混じったおりものが見られるようになります。出血や細胞の壊死により、生臭いにおいがするのも特徴です。他に、水っぽいおりものを認めることもあります。腫瘍が増大し、周囲組織に浸潤(癌組織が浸透すること)すると、腰の痛みを感じたり、排尿や排便に異常をきたしたりするようになります。治療は、がんの進行度によりますが、手術療法や放射線治療を主体とし、必要に応じて薬剤による化学療法を併用します。
【子宮体がん】
子宮体部の内膜に発生した上皮性悪性腫瘍(表面部分にできる悪性腫瘍)であり、閉経後の50歳代以降の方によくおこり、特に未産婦(子供の出産経験がない女性)や月経不順のあった方に多いと言われています。また、肥満や高血圧、糖尿病が発症のリスクファクターとされており、近年増加傾向にあります。不正性器出血が主な症状であり、出血により、おりものの色調が赤色や褐色、ピンク色となります。がん組織が壊死すると特有のにおいを発し、おりものが生臭いにおいとなります。また、壊死した部分に感染がおこると、膿(うみ)のようなおりものになります。また、子宮頸がんと同様に、水っぽいおりものが出ることもあります。初期には痛みを伴うことは少ないですが、癌が骨盤内に進行すると、痛みが出ます。治療は、がんの進行度によりますが、手術が原則ですが、化学療法、ホルモン療法、放射線療法を行う事もあります。
妊娠中の注意点
また、妊娠時に関しては、妊娠初期に赤色やピンク色のおりものが出ている場合には、異所性妊娠(子宮外妊娠、妊娠が子宮外で起こること)や流産などの可能性が、妊娠中期から後期にかけて見られる場合には、切迫早産や常位胎盤早期剥離(赤ちゃんとお母さんをつなぐ胎盤がはがれかかっていること)の可能性があり、放置していると、妊娠の継続が困難となります。妊娠中に腹痛の有無にかかわらず、不正出血が起きた場合には、必ず病院で診察を受けましょう。
ぽろぽろのおりものが出た どんな可能性がある?
ぽろぽろのおりものが出る代表的な病気は、外陰膣カンジダ症(カンジダ膣炎)です。カンジダは一つの丸い細胞からなる「酵母」という真菌(カビ)の一種であり、皮膚や消化管、口の中や膣など、体の様々な場所に存在する常在菌(いつも存在している菌)です。保菌率は、妊娠していない女性では約15%で、妊婦では約30%です。妊婦の保菌率が高いのは、妊婦ではエストロゲンの分泌量が多く、膣内のグリコーゲンが増加し、カンジダが繁殖しやすい状態になるためです。菌が体内に存在している場合でも、通常は体に異常をきたすことはありません。
しかし、性行為によるカンジダの移行に伴う菌の絶対数の増加、免疫抑制剤の使用や糖尿病による免疫力の低下、抗菌薬の服用による腟内常在菌のバランスの乱れなどによりカンジダが繁殖し、性器に炎症をきたします。症状としては、外陰部のかゆみや発赤(赤くなること)、腫脹(はれること)が認められ、白色で酒粕のようなぽろぽろとしたおりものが増加します。おりもののにおいは強くありません。治療では、膣の洗浄や、抗真菌薬の膣から入れる薬、外用薬(飲み薬)の投与を行います。免疫抑制剤や抗生剤などの薬剤がカンジダの繁殖に影響している場合には、症状を誘発している可能性のある薬剤の除去や減量を検討することも必要になります。
さらさら、水っぽいおりものが出た
水っぽいおりものが出る代表的な疾患には、性器クラミジア感染症があります。クラミジアは、生きた動物の中でのみ増殖する小型の寄生性細菌です。性行為(セックス)により感染し、子宮頸管から上に向かって、進みます。近年の性感染症では最多と言われています。症状としては、性交後1週間から3週間後に水っぽいおりものが増加し、場合によっては下腹部痛を認めます。おりもののにおいはあまりなく、量の増加も軽度です。症状が非常に軽いため、自覚症状がないことが多いのが特徴です。
しかし、クラミジアに感染したまま放置していると、「子宮頸管炎(子宮頸管が炎症を起こすこと)」をきたします。未治療のままでいると、炎症は次第に、子宮や卵巣など上にある臓器に波及していきます。子宮や卵管に炎症が及ぶと、不妊や異所性妊娠(子宮外妊娠)につながります。炎症がさらに骨盤腹膜や肝臓の周囲まで至ると、激しい腹部痛をきたします。また、妊娠時にクラミジアに感染していると、早産の原因になったり、赤ちゃんに産道感染がおこり、生まれてきた赤ちゃんの肺炎や目の結膜の炎症の原因となります。
このように、初期症状が軽度であっても、後に症状が悪化するため、水っぽいおりものが出たら、クラミジア感染症を疑い、早めに医療機関を受診しましょう。なお、治療では抗生物質を使います。
水っぽいおりものは、がんの可能性も
また、水っぽいおりものが出る場合に注意したいのは、先に説明した子宮頸がんや子宮体がんの可能性があるということです。さらに、なる方は少ないものの、卵巣と子宮をつなぐ卵管に腫瘍ができる「卵管癌(卵管にできる癌)」という病気において、最も高頻度に見られる症状が、水っぽいおりものです。早期発見、早期治療のためにも、水っぽいおりものは、癌に関係する場合があるということを覚えておくといいでしょう。
粘り気の強いおりものが出た
粘り気の強いおりものが出る場合、色調が透明や白色でにおいの強くないものであれば、あまり心配する必要はありません。この変化は、性周期と関係した生理的なものである可能性があります。性周期のうち、排卵の時期を過ぎると、卵が入っていた「卵胞」という袋が「黄体」という物質に変化し、女性ホルモンであるプロゲステロンを産生するようになります。このプロゲステロンは、おりものの粘り気を増す効果があります。排卵時には受精する可能性があるため、排卵後におりものの粘り気が増えることで、他の精子が子宮内部に侵入したり、異物や雑菌などが侵入したりすることを防いでいます。この時期には、排卵時と比較しておりものの量が少なくなるのが特徴です。
粘り気の強いおりものが膿のようだと?
しかし、粘り気が強く黄色で膿のようなおりものが、性交後、数日の間に認められるようであれば、細菌感染症である可能性があります。特に、細菌感染症は、膣炎や膣症といった膣の病気の原因として最多です。膣に感染する細菌には、「好気性菌」「嫌気性菌」「連鎖球菌」「ブドウ球菌」「大腸菌」など様々なものがあります。これらの細菌が膣内で過剰に増殖すると、膣内の常在菌が生存しにくくなり、膣内環境が乱れ、炎症をきたします。炎症が起こると、膿のような粘り気のあるおりものが大量に認められるようになります。おりものの色は、黄色や白色、灰色であり、悪臭を伴うこともあります。また、おりものの分泌に伴い、膣の灼熱感(しゃくねつかん、焼けるような熱さ)を認めます。治療では、膣内への抗生剤の投与を行います。使用する抗生剤は、細菌の種類により異なるため、膣からの分泌物を調べることにより、感染している細菌を特定することが重要になります。
生臭いにおいのおりものが出た
においの強いおりものが出る場合は、淋菌感染症や膣トリコモナス症が考えられます。
淋菌は細菌の仲間であり、男女共に感染します。女性では、子宮頸管炎や尿道炎を起こし、外陰部のかゆみや不正出血、排尿時の痛み、尿の出口からの排膿(膿が出ること)をきたします。発熱や下腹部の痛みが起こることもありますが、女性の場合には症状が軽度であるため、放置されることも少なくありません。おりものの量は増加し、膿のように黄色く粘り気を帯び、生臭いにおいがするようになります。性交の後、2日から数日くらいに、このようなおりものが認められる場合には、淋菌感染症が疑われます。放置すると、自分自身が他人にうつしてしまうような感染源となるばかりか、骨盤内の炎症をきたし、不妊や異所性妊娠(子宮外妊娠)の原因となることもありうるため、膿状のおりものが増えてきた場合には、早めに医療機関を受診しましょう。治療は抗生剤の注射や経口投与により行います。
また、膣トリコモナス症は、「鞭毛虫類(べんもちゅうるい)」に属する「トリコモナス原虫」という生物によって引き起こされる炎症性疾患であり、膣や外陰を中心に発症します。性交後5日から1か月より外陰部のかゆみや膣壁の発赤が確認されます。おりものは、黄色や淡い灰色、緑色の色調を帯び、悪臭を伴い、泡立つような形状に変化します。膣分泌物を顕微鏡で検査して、トリコモナス原虫が検出されれば、確定診断となります。治療には、抗原虫薬である「メトロニダゾール」や「チニダゾール」といった薬を用います。
その他、生臭いおりもので色調が赤や褐色というような場合には、不正性器出血が疑われます。特に、先に述べたように、子宮頸がんや子宮体がんなどの悪性腫瘍では、組織が壊死することにより、特有の生臭いにおいのするおりものが出るため、注意が必要です。おりものの変化に伴い出現する症状に気を付けましょう。
酸っぱいにおいのおりものが出た
正常なおりものは、少し酸っぱいにおいがします。おりもののにおいが酸っぱい理由には、膣の中に存在する「デーデルライン桿菌(かんきん)」という善玉の乳酸菌が関係しています。女性の子宮粘膜は性周期と共に増殖し、月経と共にはがれおちますが、デーデルライン桿菌は、子宮内膜が剥離・再生する過程で放出されるグリコーゲンから、酸性物質である「乳酸」をつくりだし、膣内の環境を酸性(pH4.5から5.0、pHは7.0で中性)にします。ゆえに、女性性器からの分泌物であるおりもののにおいが酸っぱくなるのは自然なことであり、少し酸っぱいにおいがする程度であれば、問題はありません。しかし、酸っぱいにおいが強く、おりものの量が増えている場合には、注意が必要です。このような場合、膣内に雑菌が繁殖している、あるいは、善玉の乳酸菌が減少して菌叢(きんそう、菌の状態)のバランスが崩れ、膣内環境が悪化している可能性が考えられます。
おりもののにおいの改善方法
おりもののにおいを改善するためには、膣内の善玉菌を残しながらも、雑菌や汚れを洗い流して、膣内を清潔な環境に保つことが重要となります。対策としては、まず、デリケートゾーンの洗浄を正しく行うことが挙げられます。強くこすったり洗いすぎたりすると、炎症を起こしてしまうばかりか、善玉菌まで洗い流すことになり、膣の自浄作用が低下します。よって、デリケートゾーンの洗浄は優しく行いましょう。また、「デリケートゾーンの洗浄は水のみ」という人も見かけますが、水のみでは分泌液などのたんぱく質の汚れを落とし切ることはできません。最近は、デリケートゾーン専用の石鹸なども販売されているので、においが気になる人は使用してみると良いでしょう。他に、通気性の良い下着を身に着けることや、ナプキンやおりものシートの交換をこまめに行うことも有効です。
しかし、酸っぱいにおいだけでなく、腐敗臭や生臭いにおいがする場合や、色調に異常がある場合には、性感染症の疑いがあります。このような場合には、腹痛や陰部のかゆみや腹痛などを伴うので、おりものの変化と共に現れる症状には注意しましょう。
おりものの特徴と病気の関係について、ご紹介しました。おりものの形や性質に不安を感じている方や、疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?「病院に行くまでもない」と考えるような、ささいなことでも結構ですので、活用してください。
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