小児科医が重視する「かかりつけ医探しのポイント」
- 作成:2021/05/21
日本医師会も国民に持つことを勧めている「かかりつけ医」。日頃の健康状態を把握してくれ、健康について何でも相談できるかかりつけ医は、いざという時にも頼れる存在です。 m3.comでは医師が思う、ご自身の診療領域における「かかりつけ医の探し方」についてお伺いしました。 今回は小児科医の皆様の回答結果についてレポートします。
この記事の目安時間は3分です
【調査概要】
かかりつけ医探し、重視すべきポイントは?
回答期間: 2021年2月11日 (木)~17日 (水)
回答人数: m3.com医師会員443人・小児科系医師会員29人
そもそもどんな症状のときに小児科を受診する?
小児科は、乳幼児から小学生までの内科全般を診療しており、その症状は、発熱、咳、嘔吐、下痢、腹痛、アトピー性皮膚炎、湿疹など多岐にわたります。乳幼児の場合は保護者同伴がほとんどで、各種予防接種のために受診するケースも多いようです。
小児科系のかかりつけ医を選ぶ際に重要だと思われる点を小児科医の皆様にお伺いしました。
Q.ご自身の専門とされている診療領域において「かかりつけ医」を探す際に、重要だと思われることをお選びください。(複数選択)
小児科医がかかりつけ医を探す際に最も重要だと思う条件は「立地」で55.2%にも及んでおり、医師全体の44.5%に比べると10%以上高いことが分かります。特に乳幼児を抱えて受診する場合、自宅から遠かったりアクセスが悪かったりすると受診時の負担が大きくなるため、立地の良さは重要視されるのでないでしょうか。
続いて2位に「相性」「説明が分かりやすい」が48.3%で並ぶ結果になり、この中でも「説明が分かりやすい」は医師全体より重視する割合が高くなっています。小児科の場合、子どもや親に対して分かりやすく病状や治療の説明をしなくてはならないため、コミュニケーション能力の高さも欠かせない要素だと言えるでしょう。
実際小児科医が具体的にはどんなところに注目しているかについての自由回答でも、「相性」や「説明が分かりやすい」に言及するコメントが並びました。その他、小児科系の場合、症状の急変や重症化も起きやすいため、専門領域での経験を重視するコメントが多いことも注目されます。
・拝金主義でないこと(勤務医、小児科系、男性、50代)
・受診しやすい(開業医、小児科系、男性、50代)
・小児科を専門とする医師かどうか。特に乳児について。(勤務医、小児科系、男性、30代)
・しっかりとした成績提示(勤務医、小児科系、男性、50代)
・専門領域の臨床経験(勤務医、小児科系、男性、60代)
小児科のかかりつけ医探しでは、ホームページの医師紹介をチェック
次にかかりつけ医の専門性の評価に役立つものをお伺いしました。
Q.ご自身の専門とされている診療領域において「かかりつけ医」を探す際、専門性の評価に役立つと思うものをお選びください。(複数選択)
最も多かったのは、「専門医資格の有無」で半数以上を占めました。続いて2位に「所属学会」、3位に「医学博士の有無」「講演歴」が同率で並んでいます。そのほか、自由コメントの内容を具体的に見ていきましょう。
・信頼関係が成立する(開業医、小児科系、男性、50代)
・経歴、キャリア(勤務医、小児科系、男性、50代)
・臨床経験(勤務医、小児科系、男性、60代)
日頃から子どもの様子を見てもらい、健康や病気について気軽に相談できる小児科系のかかりつけ医。幅広い診療領域に対応するとともに、いざという時には適切な医療機関を紹介してもらえる強い味方です。クリニックのホームページに医師の略歴、専門医資格、所属学会だけでなく、専門外来などについても記載されているため、かかりつけ医探しの参考にされると良いでしょう。
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