消化器科医が重視する「かかりつけ医探しのポイント」
- 作成:2021/05/22
日本医師会も国民に持つことを勧めている「かかりつけ医」。日頃の健康状態を把握してくれ、健康について何でも相談できるかかりつけ医は、いざという時にも頼れる存在です。 m3.comでは医師が思う、ご自身の診療領域における「かかりつけ医の探し方」についてお伺いしました。 今回は消化器科医の皆様の回答結果についてレポートします。
この記事の目安時間は3分です
【調査概要】
かかりつけ医探し、重視すべきポイントは?
回答期間: 2021年2月11日 (木)~17日 (水)
回答人数: m3.com医師会員443人・消化器科系医師会員42人
そもそもどんな症状のときに消化器科を受診する?
消化器科は、胃や腸、食道などの消化器の疾患を診療しており、腹痛、食欲不振、胸やけ、吐き気、嘔吐、逆流などの症状がある場合に受診する方が多いようです。また、内視鏡を使った胃や大腸の検診のために受診するケースも多いのが特徴です。
Q.ご自身の専門とされている診療領域において「かかりつけ医」を探す際に、重要だと思われることをお選びください。(複数選択)
かかりつけ医は「医師との相性」「立地」で選ぶべし
消化器科系のかかりつけ医を選ぶ際に重要だと思われる点を消化器科医の皆様にお伺いしました。
消化器科医がかかりつけ医を探す際に最も重要だと思う条件は「医師との相性」で71.4%に及んでおり、医師全体の61.2%に比べると10%以上高いことが分かります。検査を通じて大きな疾患が発見された場合は、医療機関に紹介されることになりますが、患者さんとコミュニケーションをよくとり症状を把握していることが重要なため、相性は欠かせない要素なのでしょう。
また、2位は「立地」で54.8%となっていて、これも医師全体の44.5%に比べると10%以上高くなっています。内視鏡やエコーなどの検査から治療まで多様な診察ニーズに対応する消化器系のかかりつけ医は、自宅から通いやすかったり、駅近で仕事帰りに立ち寄れたりするといったアクセスの良さも大事な要素だと言えるでしょう。
実際消化器科医が具体的にはどんなところに注目しているかについての自由回答でも、医師との相性に言及するコメントが並んでいるほか、立地や利便性のよさも重視していることが分かります。
・まず人間性、そして臨床経験だと思います。(勤務医、消化器科系、男性、50代)
・説明の仕方に納得できるかどうか(勤務医、消化器科系、男性、30代)
・知識と常識(勤務医、消化器科系、男性、60代)
・立地と利便性(勤務医、消化器科系、男性、40代)
消化器科のかかりつけ医探しでは、ホームページの医師紹介をチェック
次にかかりつけ医の専門性の評価に役立つものをお伺いしました。
Q.ご自身の専門とされている診療領域において「かかりつけ医」を探す際、専門性の評価に役立つと思うものをお選びください。(複数選択)
圧倒的に多かったのは、「専門医資格の有無」でした。続いて2位に「所属学会」、そして3位に「講演歴」が続いています。そのほか、自由コメントの内容を具体的に見ていきましょう。
・その方の治療成績や、外科医なので手術のビデオ閲覧など。(勤務医、消化器科系、男性、50代)
内視鏡検査などを通じて、がんの早期発見・治療に取り組み、地域の人々の健康を支える消化器科系のかかりつけ医。その専門性を調べるうえでは、クリニックのホームページに、医師紹介欄に資格・所属学会が記載されるとともに、内視鏡などの検査設備や実績が紹介されているため、かかりつけ医探しの参考にされると良いでしょう。
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