「自身もレーシック経験」眼科医の割合は
- 作成:2021/08/29
近視矯正の手段の一つである、レーシック。アスリートなどがレーシックを受けたことを公表したニュースを見聞きした方もいるでしょう。一般にも普及している治療方法ではありますが、眼科医はどう考えているのでしょうか。AskDoctors で行った医師へのアンケート調査をご紹介します。ご自身が治療を検討する際の参考にしてみてください。
この記事の目安時間は3分です
眼科医はレーシックを受ける?受けない?
調査結果をご紹介する前に、まずレーシックについて概要を説明します。
レーシック:角膜をレーザーで削って角膜のカーブを矯正する近視治療。日本では2000年から行われており、保険のきかない自由診療(自費)として受けられる。
手術後は眼鏡やコンタクトレンズを使う必要がなくなるというメリットがあるが、手術である以上リスクはあり、強い近視や乱視がある場合、目に近視以外の病気がある場合などは手術が受けられないことも。また、レーシックを受けても加齢によって老眼は始まるので、老眼になったら老眼用の眼鏡やコンタクトレンズが必要になることもある。
近視の人にとって、裸眼で遠くがよく見えるようになる治療は、日常生活の中で眼鏡やコンタクトレンズによって起こる大小さまざまなわずらわしさを取り除いてくれる、夢のような技術です。しかし一方で、眼鏡やコンタクトレンズによって視力が矯正できているのに、わざわざ角膜を削る必要があるのか?という声も。
眼科医はどう考えているのでしょうか。調査結果をご紹介します。
Q ご自身はレーシックをしましたか?(眼科医129人が回答)
結果は、回答者129人中125人(96.9%)が「していない」と回答。回答者の中にはそもそも自身の視力が近視の矯正が必要なほど悪くないケースもあり、「していない」と回答している眼科医がすべてレーシックに否定的というわけではありません。レーシックについてどう考えているかについても調査を行いました。
眼科医はレーシックをどう考える?
調査に協力していただいた眼科医には「レーシックについて、先生のお考えをお聞かせください」という質問もしました。コメントをご紹介します。
- 若いうちに必要があればしてよいと思うが、施設をしっかり選んだほうが良い。(30代、男性)
- 今は安全性が高いので、するべきだと思います。(40代、男性)
- 裸眼視力が必要な職業であればレーシックしてもよいと思う。(50代、男性)
- レーシックはしなくていいように思う。強度近視の場合は実施できないことが多く、強度近視でなければコンタクトレンズでの対応でいいのでは?(60代以上、男性)
- デメリットについて十分理解した上で受けるならば止めはしない。自分自身はそれほど近視が強くないので検討したことがない。(50代、男性)
- レーシックによるドライアイのリスクや、老眼になってから近くを見づらいなど、デメリットが大きい。(50代、女性)
- 非常に有用である。老眼になったら多焦点眼内レンズ(水晶体の部分に入れる遠近両用のレンズ)をすればよい。(60代以上、男性)
- 安全性も確立されており良い手術だと思う。(30代、男性)
- リスクを理解していただけたら、実施しても良いと思う。(30代、女性)
日本眼科医会のサイトには、より詳しくレーシックのメリット・デメリットが記載されています。レーシックを検討する際は、併せてチェックしてみてください。
※この記事は、2021年7月29日~30日にエムスリー株式会社が運営する医療従事者専用ポータルサイト「m3.com」にて、医師会員を対象に実施したアンケート調査の結果に基づいて制作したものです関連するQ&A
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