自分に合ったのど飴の探し方とは?まずは「分類」と「原材料・成分」に注目しよう
- 作成:2021/11/15
喉が痛いときやイガイガするとき気軽に服用するのど飴。のど飴には数えきれないぐらいの種類があり、どれが自身に合うのど飴なのかわからない方も多いでしょう。 そこで本記事では、のど飴を選ぶ際に着目するべき「分類」と「成分」について解説していきます。
この記事の目安時間は3分です
のど飴を選ぶ際は、まず「分類」に着目する
のど飴にはたくさんの種類があり、様々な場所で購入できます。
ですが、のど飴は種類により成分が異なるため、「分類」によって製造・販売できる場所に制限があります。
まず、のど飴には大きく分けて3つの分類があります。
- 医薬品
- 医薬部外品
- 食品
今回は上記3つの分類について、それぞれの特徴を解説していきます。
医薬品に分類されるのど飴とは
医薬品に分類されるのど飴は、厚生労働省から「医薬品」として効能が認められているのど飴です。厳密には、のど飴に含まれている成分に対して効果が認められています。
また、「医薬品」として効果が認められているのど飴は、「指定第2類医薬品」「第2類医薬品」「第3類医薬品」のドロップ剤で、2021年現在では数種類しかありません。
「医薬品」であるのど飴の製造・販売には厚生労働省の許可が必要であり、医薬品の販売は薬局やドラッグストアのみとなっています。
よって、「医薬品」であるのど飴はスーパーやコンビニで手軽に買えませんが、症状がつらい場合には、医薬品に分類されているのど飴を選ぶとよいでしょう。
医薬部外品に分類されるのど飴とは
医薬部外品ののど飴は、医薬品ののど飴と同じように、含まれている成分の効果が厚生労働省から認められているものを指します。しかし、医薬品に比べて効き目が穏やかで副作用が非常に少ない点が特徴です。
医薬部外品ののど飴は、製造に厚生労働省の許可が必要であるものの、販売には許可が必要ないためコンビニやスーパーなどでも購入できます。
基本的には喉の痛みや腫れを抑えたり、口腔内を殺菌したりする効果・効能を持つ飴が多いです。
食品に分類されるのど飴とは
食品に分類されるのど飴は一般的なお菓子と同じであるため、効能効果は一切認められていません。
製造や販売に医薬品のような制限がないことから、色や形、味などさまざまな種類の製品が展開されています。もちろん、スーパーやコンビニなど様々な店舗で購入可能です。
医薬品や医薬部外品のような効果・効能はないものの、多様な味や食感が楽しめます。価格も安価なものが多いため、気軽に購入できることがメリットです。
のど飴の成分・原材料に注目することもあり
のど飴を選ぶ際は、医薬品や医薬部外品などの分類に注目するのもよいですが、「原材料・成分」に注目して探してみることも1つの手です。
のど飴の原材料・成分として主流なものを一部解説していきます。
医薬品ならではの「生薬」
症状に対する効果・効能を期待するのであれば、医薬品ののど飴にしか含まれていない「生薬」に注目しましょう。
キキョウ根エキスやトコンエキス、南天などが生薬にあたります。これらの生薬は喉の炎症を抑えることに有効な成分であるため、症状がつらい場合は生薬が含まれているのど飴を服用すると良いでしょう。
なお生薬が含まれているのど飴は、スーパーやコンビニで販売されていないため、ドラッグストアや薬局で探すことが必要となります。
「かりんエキス」はのど飴の定番
のど飴の定番ともいえる「かりんエキス」は、ビタミンCやβカロテン・ポリフェノールが豊富で栄養価が高いことで知られています。香りもよく、フルーティーな味わいも特徴的です。
商品名には書かれていなくても、パッケージの原材料の欄をよく確認するとかりんエキスが含まれていることがあります。服用しやすいのど飴を探している方は、「かりんエキス配合」ののど飴がおすすめです。
「ハッカ・ミント」は爽快感を求める方に
口のなかをスッキリさせて爽快感を感じたい場合は、ミント・ハッカ入りののど飴がおすすめです。スーッとする清涼感のある独特の香りが特徴となります。
ミントやハッカの清涼感が苦手な方は、りんごやレモンなどのフルーツ系のミントが使われている商品を選ぶとよいでしょう。ミント・ハッカ単体の飴よりもやさしい味わいが楽しめます。
栄養価の高さから注目されている「マヌカハニー」
マヌカの花からとれる「マヌカハニー」は、希少価値が高いだけでなく栄養満点で美容効果も期待されています。
味はハチミツよりも濃厚な味わいで、甘味の中にほんの少し辛味があります。また、マヌカハニーには抗菌作用があり、口内環境の良好に保ちたい方にもおすすめです。
のど飴はなめすぎると逆に悪化することも
のど飴を服用すると喉がスッキリする上、味も美味しいものがあるため、ついつい続けて服用してしまいがちです。
しかしのど飴を服用しすぎると、喉の異物を排除するせん毛の働きが悪くなり、侵入してきた菌やウイルスを排除できなくなってしまう恐れがあります。多量に服用すると、喉の状態が悪化してしまう可能性が高いため注意しましょう。
また、医薬品や医薬部外品ののど飴を連続して服用すると、有効成分の過剰摂取から喉の粘膜を痛める可能性があります。医薬品や医薬部外品ののど飴は1回の服用ごとに2時間以上の間隔を空けるようにしましょう。
他にも、砂糖や水飴などでコーティングされたのど飴を服用しすぎると、虫歯の原因や糖分の過剰摂取にもつながるため注意が必要です。
妊娠中の方はのど飴選びに要注意
妊娠中の方はのど飴を服用するときに注意が必要です。特に医薬品の中でも「第二類医薬品」に分類されるのど飴は、妊娠中の服用を推奨されていません。
「第三類医薬品」に分類されるのど飴も、服用の際には医師や薬剤師などに相談するよう添付文書に記載されています。
医薬部外品ののど飴は、基本的に妊娠中でも服用できますが、念のため医師や薬剤師に相談しておくと安心でしょう。
食品ののど飴に関しては用法や用量は定められていません。医師や薬剤師への相談も不要ですが、食べ過ぎには注意しましょう。
【まとめ】
本記事では、のど飴を選ぶ際に注目するべき「分類」と「成分」について解説しました。のど飴は大きく分けると「医薬品」「医薬部外品」「食品」の3種類に分けられます。
特に医薬品ののど飴は、喉の痛みや腫れへの効能効果が強いため、服用する前に添付文書にしっかり目を通すことが大切です。
喉の状態に合わせ、のど飴の効果効能についてよく確認した上で、自身に合ったのど飴を選びましょう。
【参考】
浅田飴公式サイト コラム
https://www.asadaame.co.jp/column/nodo_4.html
食品安全基本法(平成 15 年 5 月 23 日)(法律第 48 号)第 156 回通常国会 第一次小泉内閣
第一章総則
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=78aa4919&dataType=0&pageNo=1
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/09/dl/s0912-13j.pdf
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