【治療】認知症の81歳の父親の延命治療について、どう伝えればいいのでしょうか。
- 作成:2023/01/05
(エムスリーで記入)
この記事の目安時間は6分です
40代女性からの質問
81歳になる私の父親が、レビー小体型認知症の末期に高頻度で起こる誤嚥性肺炎のため入院中です。飲み込む力が弱く、まだ体力が残っている内に、胃ろうか中心静脈栄養か自然死か選ぶよう、病院側に求められています。 先日の面会では頭がしっかりしていて、ソーシャルワーカーから、胃ろうの意向を本人に聞くべきではないかと助言を受けました。 父はまだ元気だった頃、胃ろうをしている知人を見舞った時「こんなことしたくないな」と言っていたこともあり、まるで、胃ろう=死を宣告しているようで可哀想で仕方ありません。 飲み込みができないだけで、胃腸は元気なんです。お腹も空いてるみたいで、先生も食べさせてあげたいと言ってました。 本人が胃ろうを拒否するのではないかと今から心配で仕方ありません。認知症なので説得しても理解できるかどうか…。 胃ろうなど、延命治療をする前に本人にどのように伝えていますか?
ケアマネです。胃ろう=延命と思われがちですが、担当している方たちを見ていると、決してそうではありません。嚥下障害で医療的介入が多く自宅では困難なため施設に入所している方がいますが、食事は胃ろうや鼻からの経鼻チューブでの栄養ですが、おやつにアイスクリームやプリンなど食べている方もいらっしゃいます。高齢になれば回復は難しくなってきますが、リハビリ次第では食べれるようになる方もいます。ご本人に意志のの確認ができるのなら、延命というとらえかたではなく回復するための手段として伝えるという方法もあるかと思います。もし意志の確認ができない方であれば、ご家族が後悔しない選択も必要ではないでしょうか。
父を老衰で看取った看護師です。 胃ろうや中心静脈栄養にされた場合、退院した後の生活はイメージされていますか? もし、胃ろうや中心静脈栄養などした場合、抜いてしまう可能性もあります。そしたら、抑制は必要になります。 仮に施設に入所を希望されても、胃ろうなどがある場合は入れる施設は限られてきます。費用もかかります。 また在宅でしたら、胃ろうがあっても唾などで誤嚥もあるため、吸引が必要になる場合もあります。 在宅では夜間でも介護者が吸引をしなければなりません。 本人の希望を聞きつつ、相談者さまがどこまで介護できるかも、胃ろうを作るかの方針を決める前に情報を集めてみてはいかがでしょうか? 父は状態が徐々に落ちてきた時、認知症もありましたが死期を悟っていました。父に死後どうして欲しいか話ができ、本人の希望通りにでき、看取った今は後悔はありません。 胃ろうを作り死期が延びたとしても、お父さまの死はいずれ訪れます。 今、意識がはっきりしている時もあるのでしたら、希望を聞いた方がいいと思います。
入院されている病院は耳鼻咽喉科がある病院でしょうか?お父様がこちらの言っている事に理解が出来るようでしたら嚥下障害のリハビリを行うことが出来ます。私の父は3か月前から痰が絡み始めデイサービスに併設している病院で受診をしましたが酸素が足りているからと何もしてもらえず、だんだん嚥下障害が始まり水さえ受け付けなくなりました。 その間何度も受診をしましたが何も処置や助言もなし。飲み込みが悪いというだけでは病院に行っても何もしてもらえないよと言われました。家族として何とか食べられるようにトロミを付けてり、介護食でと頑張りました。嚥下障害はひどくなるばかりで水分も飲み込む事が出来なくなったあたりで主治医から老衰だからしょうがないねと言われて在宅医療を紹介すると。その時にやっと痰が絡んでいたのは飲み込みが悪かったからだとはじめて言われました。近くの大きな病院で父の事を相談したら耳鼻咽喉科で嚥下機能の検査をしてからリハビリが可能だと。検査の前日に父の状態が悪くなり救急車で病院に搬送された時には脱水状態でそのまま入院。そこで嚥下障害のリハビリを試みましたが体力が低下していたため思うように進まず、始めは点滴をしていましたが中心静脈栄養で栄養を入れてもうことにしました。貧血の症状があり中心静脈栄養だけでは難しく鼻からチューブをいれ食事を入れてもらう事にして貧血の症状が改善され始めた矢先チュウブをつたって胃液が逆流して肺に入り肺炎になり翌日に亡くなりました。 今思えば、胃ろうは可哀そうだからと中心静脈栄養や鼻からの栄養にしたのがいけなかったのか、胃ろうにすれば良かったのかと。痰が絡んだ時に耳鼻咽喉科に通えばよかったと後悔ばかりです。
ちょうど1年前に92歳で認知症の母が胃ろう手術をうけました。私も昔ながらの知識しかなかったのでベッドで寝てるだけと思ってましたが、最近は車椅子に座りながらもできると知り、本当に悩みましたが1日でも長生きしてほしくて胃ろうをおこないました。お父様もきっと昔のイメージが強いと思われます。母は私の認識もなく会話もないので本人の望みではなかったかもしれませんが、施設の担当医の先生が今まで病気をしていなかったのでこれは延命だと思わなくてもいいですよ、と言ってくださった言葉にすくわれました。胃ろうにしたことで、24時間看護師在中の施設に変更などありましたが私はやって良かったと思っております。
父がレビー小体型認知症になり入院中に誤嚥性肺炎になり、病院から胃ろうかこのまま何もしないか選択を迫られました。父は家族の事もよくわかり会話も出来ていたので、相当悩みましたが胃ろうを選択しました。それから2年半生きました。 その間何回か肺炎になりました。 本人から不思議と胃ろうの事は聞かれませんでした。 胃ろうは延命という事もいわれますが、本人にとって良かったかはわかりませんが、家族としては2年半生きていてくれて感謝しています。
介護士です。 色々な考えがあると思いますが、たくさんの方を看取ってきて個人的に思うことは 自然に任せるのが本来の人の姿なのかなと。 認知症、誤嚥性肺炎を繰り返す、嚥下が弱っている、は、もう寿命と捉えて良いと思います。 ただし、今の医療で出来る限り苦痛は取り除いて差し上げて。。。 一時的に正気になったときに本人の意思を確認、は本当に正気かどうかの判断が難しいかと。 私なら、「こんなことはしたくない」と仰った言葉を優先します。
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