2024年の飛散量は…?花粉の暴露を防ぐ方法
- 作成:2024/02/22
ウェザーニュースによると、2024年の花粉飛散量は北日本の一部を除いた広範囲で2023年春よりも少なくなるものの、平年(過去10年の平均)と比べると平年並〜平年を上回るエリアが多いことが予想されています(2023年12月5日発表)。早めの対策で、つらいシーズンを乗り切りましょう。
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日々の飛散量の把握方法は?
花粉の飛び始める時期や飛散量は、地域によってかなり差があります。また、スギ、ヒノキ、シラカンバなど、花粉症の原因となる植物によっても、飛散時期は大きく異なります。
ウェザーニュースの「花粉Ch.」では1時間ごとの花粉飛散予報が市区町村別に確認できます。こまめにチェックして、早めの治療・対策にご活用ください。
花粉症の飛散予測方法は?
ちなみに、気になる花粉の飛散量ですが、その年の飛散量をどうやって予測しているかご存知でしょうか?花粉の飛散量には、前年夏の気象条件が大きく影響します。
スギやヒノキは、前年の夏~秋の日照時間が長く、気温が高いと雄花の量が増え、翌年の花粉飛散量が多くなります。逆に冷夏や長雨の場合は飛散量が減少します。
また、開花時期は、秋・冬の気温や昼間の時間に左右されます。気温が低くなり昼間の時間が短くなると、雄花は一度休眠期間に入ります。一定の低温期間で開花準備が始まり、気温の上昇とともに開花準備から開花(花粉の飛散)となるので、暖冬の場合は早めに開花し、寒冬の場合は開花が遅くなる傾向にあります。
曝露しないためにできること
第1回でプライミング効果のこともお伝えしましたが、花粉症は症状を繰り返すごとに悪化します。花粉症の症状を出さないようにするために大切なことは、花粉に曝露しないことです。ここからは外出時に自分でできる対策を紹介します。
1.飛散の多い時の外出を控える。外出時にマスク、メガネを使う。
花粉飛散情報にもとづき、花粉の飛散量が多い日には外出予定を変更したり、外出する場合でもマスク・メガネ等で防御したりするようにしましょう。髪を小さくまとめたり、帽子をかぶるなどしたりすることもお勧めです。
2.表面がけばだった毛織物などのコートの使用は避ける。
ウールやファーなど、花粉の付着しやすい素材の衣服の着用を避けるだけでも、家に持ち込む花粉の量を抑えられます。ご家族にも協力してもらうとよいでしょう。
3.帰宅時、衣服や髪をよく払ってから入室する。洗顔、うがいをし、鼻をかむ。
外に出ている間に、衣服や髪には花粉が付着しています。部屋の中に花粉を持ち込まないように、ブラシなどで花粉をよく払いましょう。できれば玄関でコートや上着を脱ぎ、室内に持ち込まないようにしましょう。その後は洗面所に直行し、洗顔・うがいをすることがお勧めです。
監修:秋葉原駅クリニック日本アレルギー学会専門医、医学博士佐々木欧医師
出典:ウェザーニュース.“第2回花粉飛散傾向”.2023-12-5.
花粉症環境保健マニュアル2019(2019年12月改訂版).Ⅱ.主な花粉と飛散時期.4.スギ花粉について.p.19,環境省
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